(※写真はイメージです/PIXTA)

「こり」とは、筋肉が緊張し、こわばっている状態を指します。ストレスフルな現代社会に生きる私たちは、常に「肩こり要因」に囲まれています。ゆっくり入浴する、散歩に出かける、マッサージに行くなど気分転換をしたりするだけでも、ストレスは軽くなります。パーソナルトレーナーとして25年の経験の中野ジェームス修一氏が著書『やせるのはどっち? 理想の体が手に入る「失敗しない」31の法則』(飛鳥新社)で解説します。

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肩こりの原因は「筋力不足」「血行不良」「ストレス」

▶Q:肩こりが改善しない原因はどっち?

A:筋トレをしていないから
B:マッサージをしていないから

 

イラストレーション=斉藤ヨーコ、中野ジェームス修一著『やせるのはどっち?』(飛鳥新社)より。
イラストレーション=斉藤ヨーコ、中野ジェームズ修一著『やせるのはどっち?』(飛鳥新社)より。

 

正解はこっち! A:筋トレをしていないから

 

■“ 万年肩こり”…… なんてありません。

 

肩こりがひどく、マッサージに行っても楽になるのはほんの一瞬。下手すると、家に帰りつく頃にはこりがぶり返してしまう……。というのはよく聞く話。実は、マッサージに通い続けても、肩こり問題はいつまでたっても解決しません。

 

「こり」とは、筋肉が緊張し、こわばっている状態を指します。筋肉が緊張すると周囲の血管を圧迫し、血流が不足します。血液は筋肉に酸素と栄養を運ぶ役目を担っているため、筋肉が非常事態を察知し、「酸素と栄養が足りない!」と“SOS”を発信。これがこりの正体です。

 

肩こりになる主な原因は3つ。「筋力不足」「血行不良」そして「ストレス」です。

 

首から肩を覆う筋肉は約2~3㎏ある腕や、約5~6kgある頭を支えています。そのため、「筋力不足」であるほど負担が増し、筋肉が疲れやすく、こりやすくなります。

 

次に、「血行不良」。今日1日の行動を振り返ってみてください。肩の関節をどれぐらい動かしましたか? 腕を高く上げる、大きく回す動きは、日常生活ではあまりしないもの。でも、肩の関節を大きく動かさなければ、その周辺の筋肉は使われません。その結果血行不良を起こし、こりが生じます。

 

ところが、五輪に出場するようなトップレベルの水泳選手でも、大事な試合前になると「肩がこった」といいます。彼らは普段から、たくさん肩回りを動かし鍛えているので「筋肉不足」や「血行不良」はあてはまりませんよね。

 

実は、彼らにかかっているものは、3つ目の要因となる強い「ストレス」。「病は気から」という言葉があるように、心のトラブルは体のトラブルの引き金になります。

 

ストレスフルな現代社会に生きる私たちは、常に「肩こり要因」に囲まれています。ゆっくり入浴する、散歩に出かける、マッサージに行くなど気分転換をしたり、スマホやPCの画面から離れる時間を作り、膨大な情報をシャットダウンしたりするだけでも、ストレスは軽くなりますよ。

 

積極的に肩の周辺の筋肉を鍛えたり、肩の関節を十分に動かしたりしながら、日常のストレスを軽減する。慢性的な肩こりを解消するためには、これがとても大切なのです。

 

中野ジェームス修一著『やせるのはどっち?』(飛鳥新社)より。
中野ジェームズ修一著『やせるのはどっち?』(飛鳥新社)より。

 

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本連載は、中野ジェームズ修一氏の著書『やせるのはどっち? 理想の体が手に入る「失敗しない」31の法則』(飛鳥新社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

やせるのはどっち? 理想の体が手に入る「失敗しない」31の法則

やせるのはどっち? 理想の体が手に入る「失敗しない」31の法則

中野ジェームズ修一

飛鳥新社

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