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肩こりの原因は「筋力不足」「血行不良」「ストレス」
▶Q:肩こりが改善しない原因はどっち?
A:筋トレをしていないから
B:マッサージをしていないから
正解はこっち! A:筋トレをしていないから
■“ 万年肩こり”…… なんてありません。
肩こりがひどく、マッサージに行っても楽になるのはほんの一瞬。下手すると、家に帰りつく頃にはこりがぶり返してしまう……。というのはよく聞く話。実は、マッサージに通い続けても、肩こり問題はいつまでたっても解決しません。
「こり」とは、筋肉が緊張し、こわばっている状態を指します。筋肉が緊張すると周囲の血管を圧迫し、血流が不足します。血液は筋肉に酸素と栄養を運ぶ役目を担っているため、筋肉が非常事態を察知し、「酸素と栄養が足りない!」と“SOS”を発信。これがこりの正体です。
肩こりになる主な原因は3つ。「筋力不足」「血行不良」そして「ストレス」です。
首から肩を覆う筋肉は約2~3㎏ある腕や、約5~6kgある頭を支えています。そのため、「筋力不足」であるほど負担が増し、筋肉が疲れやすく、こりやすくなります。
次に、「血行不良」。今日1日の行動を振り返ってみてください。肩の関節をどれぐらい動かしましたか? 腕を高く上げる、大きく回す動きは、日常生活ではあまりしないもの。でも、肩の関節を大きく動かさなければ、その周辺の筋肉は使われません。その結果血行不良を起こし、こりが生じます。
ところが、五輪に出場するようなトップレベルの水泳選手でも、大事な試合前になると「肩がこった」といいます。彼らは普段から、たくさん肩回りを動かし鍛えているので「筋肉不足」や「血行不良」はあてはまりませんよね。
実は、彼らにかかっているものは、3つ目の要因となる強い「ストレス」。「病は気から」という言葉があるように、心のトラブルは体のトラブルの引き金になります。
ストレスフルな現代社会に生きる私たちは、常に「肩こり要因」に囲まれています。ゆっくり入浴する、散歩に出かける、マッサージに行くなど気分転換をしたり、スマホやPCの画面から離れる時間を作り、膨大な情報をシャットダウンしたりするだけでも、ストレスは軽くなりますよ。
積極的に肩の周辺の筋肉を鍛えたり、肩の関節を十分に動かしたりしながら、日常のストレスを軽減する。慢性的な肩こりを解消するためには、これがとても大切なのです。