※画像はイメージです/PIXTA

下流老人、老後破産……なんとも辛い言葉が多くなった昨今。これまでしっかりと働き、定年時にまとまった貯蓄を残していたエリート会社員も、1つの「まさか」で思い描いていた豊かな老後が破綻してしまうのです。

「想定外の連続」…次第に首が回らなくなるAさん

奥さんが入った老人ホームは、月に20万円の費用がかかります。一方、Aさんがもらえる年金額は約30万円です。

 

20万円を支払えば、残るお金は10万円。しかし、この時点でAさんはまだ「住む場所は確保しているし、車は最悪売ってもいいのだから、月に10万円あれば何とか暮らせるだろう」と甘く見ていたようです。

 

「現役時代に貯めていた分、老後に生活水準を落としたくなかった」と、Aさん。10万円では生活できず、結局毎月数万円を貯蓄から引き出していたといいます。
「頭ではわかっているけれど、生活水準を落としたくなかった」と、Aさん。10万円では生活できず、結局毎月数万円を貯蓄から引き出していたそうです。

 

ところが、マンションを維持するためには、管理費や修繕積立金が必要ですし、税金や医療保険料も支払わなければなりません。また、奥さんのおむつ代や医療費が20万円以外に必要で追加で3万円ほど必要になるのも誤算でした。

 

さらに1年後、Aさんは、自身もリウマチ性多発筋痛症に悩まされるようになり、月に9000円ほどの医療費がかかるようになったのです。

 

結局、支出が収入を上回り、毎月の生活費は数万円の赤字となってしまいました。

 

自身の通院やBさんに会いに行くため車が必要だったAさんは、維持費の高い高級車から軽自動車に乗り換えるため高級車を売りに出すも、結局乗り換えた軽自動車代として消えました。

 

毎月の赤字で貯蓄を切り崩す毎日……1億円あった預金はすでに1,000万円を切っています。

 

「先のことを考えると、夜中に叫び出しそうになる。あんなに楽しみだった老後生活が、いまははやく楽になりたい…とすら考えてしまう」

 

Aさん夫婦を襲った「たったひとつのまさかの事態」。定年時に1億円という、上位10%の富裕層ですらこのようなことが起こり得る現在……将来に向けた資産形成に加えて、「まさかの事態」を想定したライフプランの想定が必要不可欠といえそうです。

 

税務調査を録音することはできるか?
相続税の「税務調査」の実態と対処方法

>>>12/10(火)LIVE配信

 

カメハメハ倶楽部セミナー・イベント

 

【12/10開催】
相続税の「税務調査」の実態と対処方法
―税務調査を録音することはできるか?

 

【12/10開催】
不動産「売買」と何が決定的に違うのか?
相続・事業承継対策の新常識「不動産M&A」とは

 

【12/11開催】
家賃収入はどうなる?節目を迎える不動産投資
“金利上昇局面”におけるアパートローンに
ついて元メガバンカー×不動産鑑定士が徹底検討

 

【12/12開催】
<富裕層のファミリーガバナンス>
相続対策としての財産管理と遺言書作成

 

【12/17開催】
中国経済×米中対立×台湾有事は何処へ
―「投資先としての中国」を改めて考える

 

 

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録