※画像はイメージです/PIXTA

下流老人、老後破産……なんとも辛い言葉が多くなった昨今。これまでしっかりと働き、定年時にまとまった貯蓄を残していたエリート会社員も、1つの「まさか」で思い描いていた豊かな老後が破綻してしまうのです。

1962年生まれの「還暦人」…どのくらい蓄えている?

PGF生命(プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険株式会社)が公表した、今年還暦を迎える1962年生まれの男女(還暦人)2,000名への調査によると、現段階の還暦人貯蓄額平均は3,122万円(前年度比+96万円)となりました。

 

内訳をみると2,000名のうち23%、およそ4人に1人が「貯蓄額100万円未満」でもっとも多く、100~300万円未満が9.3%、300~500万円未満が5.7%、500~1,000万円未満が13.3%で少し増えます。以降は下記のとおりです。

 

【1962年生まれの還暦人の現段階の貯蓄額】

 

■1,000~1,500万円未満…9.7%

■1,500~2,000万円未満…3.4%

■2,000~2,500万円未満…6.9%

■2,500~3,000万円未満…1.3%

■3,000~5,000万円未満…8.6%

■5,000万円~1億円未満…9.5%

■1億円以上…9.4%

※PFG生命「2022年の還暦人(かんれきびと)に関する調査」

 

こうしてみると、還暦の段階でほとんど貯蓄できていない人がおよそ4人に1人にのぼる一方で、およそ10人に1人が1億円以上の貯蓄を準備できているという、日本の格差が浮き彫りになりました。

 

「還暦の段階で1億円以上の貯蓄があれば将来安泰だろう…」

 

そう考える人は多いでしょう。しかし、上位10%の貯蓄を有している、いわゆる「富裕層(※野村総研が定義する、純金融資産保有額1億円以上5億円未満の世帯)」であっても、たったひとつの「まさか」によって、老後破産の道を辿る可能性は十分にあるのです。

 

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