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粘り強く転職活動を続けることが大事
2回目の転職を考えるようになったきっかけは、「年齢」だったといいます。
「自分は一人っ子なので、いつかは地元に帰らなくてはいけないという思いがありました。気がつけば、長野の実家で暮らす家族たちも年を重ねてきたし、自分も年を取ってきていました。世間では、『転職するなら35歳まで』といわれていることもあり、今しかないと思って、33歳でUターンするための転職活動を始めました」
早速、インターネットやハローワークで仕事を探しましたが、なかなか希望に合致するものは見つかりません。Cさんの経歴が特殊だったうえに、33歳という年齢もあったのが原因だったと、自己分析しています。
「1回目の転職活動のときとは、感触が全然違うと感じました。長野にテクニカルライターなんていう仕事はないだろうと思っていたので、希望職種は事務系としていました。自分にできそうな仕事は何でもやるつもりでした。それでもしばらくは引き合いもほとんどなく……。半年ほど経った頃、コンサルタントから連絡がありました。私にぴったりの仕事があると言われて驚きました」
今の会社に決めたポイントは、何といってもテクニカルライターでの採用だったことです。長野にこんな仕事があるとは思っていなかったというCさんは、会社のことは知りませんでしたが、海外にも展開していて、語学を活かす機会がありそうだと思ったことから転職を決めました。
また、面接に行ってみて会社の環境が気に入ったのも決め手の一つでした。会社は浅間山の麓の自然が豊かな場所にあります。Cさんは東京のにぎやかな環境も嫌いではありませんでしたが、もう十分という感じもしていて、自然のなかで働くのもすてきだと思ったそうです。
▶新しい製品や新しい業種を学ぶ苦労も、やりがいの一つ
「転職後は、仕事自体は同じですが製品が違うため、新しく学ばなければならないことも多くあります。しかし、苦労はあってもやりがいの一つと感じています。また、今はまだ製品に関する知識がないので、設計者や実際に機械を動かす人たちのところに足を運び、分からないことは何でも聞くようにしています」とCさんは前向きです。
転職してよかったこととしては、電車通勤がなくなったことを挙げます。
東京時代は満員電車に40~50分揺られて通勤していましたが、今は実家からマイカーで通勤しています。休日は家族と一緒に畑仕事をするなど、ゆっくり過ごせてもいます。Cさんは、「仕事から帰宅すると夕飯があり、家族と一緒に食べられるのでうれしいですね。私が家族に何かしてあげるというよりも、逆にお世話になっているなと感謝しています」と笑顔です。
会社が実家から少し遠く、車で約1時間掛かるのが多少大変ではありますが、こんな理想的な仕事はそうそうないので満足しているということです。仕事場では上司から期待されて、うれしいプレッシャーも感じています。
最後に、転職を成功させる秘訣についてCさんはこう語ります。
「大事なのは、『諦めない』ということです。私自身も仕事が見つかるまでに時間が掛かりましたし、粘り強く続けていくことが大切だと思います。仕事の数は、やはり都市に比べると地方は少ないですが、だからこそ自分の経験や能力を明確にしておいて、希望に当てはまる仕事を見つけていくことが大事になってくると思います。それと、面接はすごく緊張しました(笑)。特に1回目、『ここがだめならどうしよう?』という思いが強すぎて、うまく話すことができませんでした。しかしその後、担当のエージェントからアドバイスをもらって、2回目の面接ではしっかり自分をアピールすることができました」
江口 勝彦
株式会社エンリージョン 代表取締役
キャリアコンサルタント