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株価のピークと株価のボトムはいつ生じているか?

1871年からの30回の景気後退のうち、景気後退の直前やその最中に株価の下落が伴った28回のサンプルを使います。

 

[図表1]は、その28回の景気後退のそれぞれで、①株価のピークは景気後退「入り」の何ヵ月前に、②株価のボトムは景気後退「明け」の何ヵ月前にそれぞれ生じているのかを見たものです(→いずれも「マイナス表示」としています)。

 

先述のように、平均すると、①ピークは「景気後退入りの約5ヵ月前(5.4ヵ月前)」、②ボトムは「景気後退明けの約5ヵ月前(4.8ヵ月前)」に生じています。

 

[図表1]過去151年(1871年~)の28回の景気後退時のS&P500の挙動
[図表1]過去151年(1871年~)の28回の景気後退時のS&P500の挙動

 

この[図表1]を眺めると、なんとなくですが、「株価のピークが早く来れば、株価のボトムもそれに比例して早く来る」という傾向がみて取れそうです。

 

そこで、表を散布図にしたのが、[図表2]です。(グラフの形状が大事なので、さほど気にしなくてよいですが、いちおう書いておくと)【横軸】が①株価のピークは景気後退入りの何ヵ月前に生じているか、【縦軸】が②株価のボトムは景気後退明けの何ヵ月前に、それぞれ生じているのかをみたものです。

 

[図表2]過去151年(1871年~)の28回の景気後退時のS&P500の挙動
[図表2]過去151年(1871年~)の28回の景気後退時のS&P500の挙動

 

サンプルは、おおむね、【図の左下;どちらもマイナス】に位置していますから、①株価のピークは景気後退「入り」の前に、②景気後退「明け」の前にそれぞれ生じます。

 

また、おおむね【左下】に向かって伸びていますから、「株価のピークが早く来れば、株価のボトムもそれに比例して早く来る」という傾向が確認できます。

 

おおまかな目安(※)として、前述のとおり、過去の平均では、

 

①ピークは「景気後退入りの約5ヵ月前」

②ボトムは「景気後退明けの約5ヵ月前」

 

に生じていて、ほぼ同じですから、これを援用して、株価のピークが株価のピークが景気後退「入り」のXヵ月前なら、ボトムも景気後退「明け」のXヵ月前といったように、ピークもボトムも同じ月数(前後)で考えるのが、わかりやすいでしょう。

※より精緻に計算する方法として、線形回帰式を使う方法があります。

 

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