「老後生活最大の不安」医療と介護のお金はいくらかかるのか? (※写真はイメージです/PIXTA)

老後の心配ごととして考えている費用は、集約すると「介護のお金」と「医療のお金」の2つです。老後を、少しでも安心して迎えるには、イザという時のための介護と医療の基本的なことを今から学んでおくと安心かもしれません。経済ジャーナリストの荻原博子氏が著書『知らないとヤバい老後のお金戦略50』(祥伝社)で解説します。

老後心配は「介護のお金」と「医療のお金」

■生活費以外に必要なお金を知っておく

 

「老後2000万円問題」は、皮肉なことに、コロナ禍でみんながお金を使わなくなったことで、解消されそうだということが明らかになりました。

 

節約で出費が縮小した結果、年金だけでも暮らせる人が増えているということです。ただ、老後に必要となるお金は、生活費だけではありません。

 

老後には、さまざまなお金が必要になってきます。それがあらかじめわかっていないと、「老後が不安」ということになります。

 

老後に必要なお金は、百人百様です。

 

旅行が好きなのでそのためのお金は欠かせないという人もいれば、就職しない子供がいて、そのために老後資金がかなり必要という人もいることでしょう。

 

いろいろと家庭の事情はありますが、ただ、多くの人が、老後の心配ごととして考えている費用は、集約すると2つ。

 

「介護のお金」と「医療のお金」です。

 

■じつは誤解だらけの「介護費用」

 

生命保険文化センターが、毎年1万人近い人を対象に行なっているアンケートの中に、「世帯主または配偶者が要介護状態になったら、どれだけの費用が必要になると思うか」と聞いている項目があります。

 

このアンケートによると、多くの人が必要と思っている「介護費用」は、なんと平均で1人約3000万円。2人なら約6000万円ですから、こう聞くとそんな大金を老後までに用意するのはとても無理だという人がほとんどでしょう。

 

けれど、この同じアンケートの中で、実際に介護を経験した人たちに、かかった金額を聞いています。こちらは、なんと平均600万円!

 

3000万円と600万円では、5倍の開きがあります。

 

なぜ、こんなに差があるのかといえば、まだ介護保険がない頃に、自分の祖父母や親戚などの介護を見て、「介護というのは、なんて、お金がかかるんだ」と思った方が多かったからでしょう。

 

けれど、日本では2000年4月1日から「介護保険制度」がスタートし、65歳以降は、介護状態になったら少ない負担でみてもらえるようになりました。

 

そのため、平均的な介護費用は約600万円と、かなり安くなっています。

 

■医療と介護の基本を知って対策を

 

「医療」については、日本は国民皆保険なので、それほど高額な医療費がかからないようになっています。

 

しかも、現役並みの収入がある人、高所得者などは自己負担率も高いですが、一般的な高齢者の場合には、入院してもそれほど自己負担は多くありません。

 

しかも、高額療養費制度という、医療費が一定額を超えたら、超えたぶんの費用を請求すれば戻してくれる制度があります。

 

この制度を使うと、それほどの負担にはなりません。

 

それだけでなく、厚生労働省なども、病院での入院の受け入れは、なるべく短期間にするように通達しています。また、病院への支払いは、保険の点数制ですが、この点数制でも、なるべく短期間で多くの患者を受け入れた病院のほうが優遇されるようになっているので、それほど高額にならないのです。

 

老後は、できるだけ元気で長生きできるに越したことはありません。

 

ただ、そうは思っても、現実を見ると、身体がついていかないという人も多いことでしょう。

 

そんな老後を、少しでも安心して迎えるには、イザという時のための介護と医療の基本的なことを今から学んでおくと安心かもしれません。

 

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経済ジャーナリスト

1954年長野県生まれ。大学卒業後に経済事務所勤務を経て、1982年にフリーのジャーナリストとして独立。難解な経済とお金の仕組みをわかりやすく解説する家計経済の第一人者として活躍。著書に『年金だけでも暮らせます』(PHP新書)、『払ってはいけない』(新潮新書)、『役所は教えてくれない 定年前後「お金」の裏ワザ』(SB 新書)、『最強の相続』(文春新書)、『一生お金に困らない お金ベスト100』(ダイヤモンド社)など多数。

著者紹介

連載老後を不安なく過ごすための「お金の戦略」

本連載は荻原博子氏の著書『知らないとヤバい老後のお金戦略50』(祥伝社)より一部を抜粋し、再編集したものです。

知らないとヤバい老後のお金戦略50

知らないとヤバい老後のお金戦略50

荻原 博子

祥伝社

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