(※画像はイメージです/PIXTA)

受験勉強で日々を過ごすだけでなく、あこがれの高校生活を思い描けるような体験をすることも、受験生にとっては重要です。本人が本気になることこそが合格への近道。そのきっかけとなるのが、部活の体験会や文化祭などの行事かもしれません。塾なしで長男を志望校に入学させた塚松美穂氏の著書『「塾なし」高校受験のススメ』(プレジデント社)で解説します。

なぜ保護者も一緒に参加すべきなのか

学校公開や文化祭、部活説明会などは、志望校決めや受験のスケジュール設計に必要となってきます。日程をしっかり確認して、受験の計画に入れていきましょう。

 

①学校説明会(オンラインもあり)
②学校公開・見学会・オープンキャンパス(動画などもあり)
③文化祭
④部活見学会・体験会
⑤入試問題説明会
⑥個別相談会

 

②『学校公開・見学会・オープンキャンパス』

学校説明会を逃した受験生も、心配はいりません。他に開催される学校公開や見学会に参加すれば、学校を肌で感じることができます。学校公開は、授業を見られる授業公開と併せている高校もありますし、部活見学・体験と一緒になっている場合もあります。

 

説明会ほど、詳しい説明の場は設定されていないこともありますが、学校の雰囲気は十分わかります。併願校で受験するかどうか迷っている場合や、第二志望以下の学校については、できれば参加してみることをおすすめします。

 

志望校の場合は、①学校説明会と②学校公開・見学会・オープンキャンパスのどれかに、ぜひ保護者も一緒に行ってみましょう。子どもが通う可能性がある学校に、最低でも一度、足を運ぶことが大切です。というのも、子どもの視点では気がつきにくいことがあるからです。それらは、実際に3年間通学するために大切な視点でもあります。

 

子どもは、例えば、勉強や部活、行事、制服など、生徒目線で学校生活を中心に見る部分が多いでしょう。保護者はそれらにプラスして、進路や生徒・先生の様子、通学状況など、親目線で見ることができます。このように、親が気になるポイントと子どもが気になるポイントは、違っていて当然です。できれば、両方の視点をリストアップして参加するといいでしょう。

 

電車・バス通学については、経路検索で表示される時間ではなく、実際に通学する時間帯に、親子で乗ってみることをおすすめします。通学にかかる時間はもちろんですが、乗り換えやラッシュ時の混雑具合、通学路の様子など、通学することを前提に、親子で気になるポイントをチェックしましょう。

 

自転車通学を考えている場合も、車の往来やアップダウンなど、親子で気になる点を確認するといいでしょう。

 

学校公開や見学会などは、事前予約が必要な場合もあります。経験上、少しのんびりしていたら定員がいっぱいになってしまった学校もありました。人気のある都立や有名な私立高校などは受験生が集中するので、すぐに定員に達してしまうことも。予約がいる場合は、早めに計画を立て、各学校のウェブサイトを随時チェックするように習慣づけましょう。

 

志望校を選ぶ際のご家庭のチェックポイントを、ぜひ親子で考えてみてください。あまりたくさんでなくても構いません。親と子それぞれが優先したいポイントを挙げておけば、トータルで見て、希望にかなう学校が絞られ、志望校を選択しやすくなると思います。

 

【まとめ】

各家庭でチェックポイントを明確に。
パンフレットやウェブサイトではわからないことがある。
志望校には、絶対に足を運んで。

 

次ページ文化祭は高校の雰囲気を知るいい機会

※本連載は塚松美穂氏の著書『「塾なし」高校受験のススメ』(プレジデント社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

「塾なし」高校受験のススメ

「塾なし」高校受験のススメ

塚松 美穂

プレジデント社

たくさんの習い事に、塾を掛け持ちしている小学生。中学生になれば、学習塾にいくのが当たり前の世の中で、周りを見れば塾通いのクラスメートばかり。「塾にいかないと子どもたちは希望する進路に進めないのだろうか」という疑…

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