(※画像はイメージです/PIXTA)

志望校の「入試問題説明会」で「ほとんどの生徒がいわゆるボーダーライン付近にいる。弱気にならず、最後までしっかりやり抜いた生徒が合格できる」という高校の先生の入試のアドバイスが、励みになることもあります。塾なしで長男を志望校に入学させた塚松美穂氏の著書『「塾なし」高校受験のススメ』(プレジデント社)で解説します。

都立はギリギリまで志望校を検討できる

高校の入試問題説明会や個別相談会などは、志望校決めや受験のスケジュール設計に必要となってきます。日程をしっかり確認して、受験の計画に入れていきましょう。

 

①学校説明会(オンラインもあり)
②学校公開・見学会・オープンキャンパス(動画などもあり)
③文化祭
④部活見学会・体験会
⑤入試問題説明会
⑥個別相談会

 

⑤『入試問題説明会』

私立や自校作成入試問題の都立を中心に、秋以降に開催する説明会で入試に関する詳細な説明をする学校が増えています。入試問題の傾向や推薦の基準など具体的な情報を得ることができるため、必ず参加しましょう。特に、自校作成入試問題の高校では、前年度に実施した入試問題について高校の先生が説明をします。

 

各教科の出題方針や、配点、各問題の得点率などが公表され、教科別・問題別に、解答や解き方の解説がされます。合否を分けた問いや受験者の正答率もわかるため、入試本番に向けてとても参考になる説明会です。都立は受験生のみの参加ですが、私立高校は親子で参加が可能な場合もあります。

 

●参加した中大附属高校の場合(学校説明会として開催)

・親子で参加
・校風や授業、進路などについて、詳しく説明
・昨年の入試問題を教科別に教員が解説。出題方針や合否を分けた問題を説明する
・各教科、入試に向けた勉強のアドバイスも

 

●都立国立高校の場合

・参加は受験生のみ
・得点率から、合否を分けた問いがわかる
・数・英は、詳細に解説。留意するポイントや解法の鍵を教えてくれる
・小論文(推薦入試)の問題説明

 

「余裕で合格できる生徒はほんのひと握り。ほとんどの生徒がいわゆるボーダーライン付近にいるのだから、弱気にならず、最後までしっかりやり抜いた生徒が合格できる」と話された高校の先生の言葉が、息子には励みになったそうです。数学と英語については、担当の先生が解法を詳しく説明し、入試に向けたアドバイスをくれたと話していました。

 

息子の場合、都立高については、もう1校、立川高校の入試問題説明会にも参加しました。12月の説明会開催時点では、最終的に第一志望をどちらにするのか、まだ決断をしていなかったためです。どちらを受験することになってもいいように、両校に参加しておきました。

 

実際に出願倍率を見て、受験校を変更する生徒もいます。都立はギリギリまで悩めるため、できる準備はしっかりとしておきましょう。

 

【ワンポイントアドバイス】
入試問題説明会は行くべし。

 

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※本連載は塚松美穂氏の著書『「塾なし」高校受験のススメ』(プレジデント社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

「塾なし」高校受験のススメ

「塾なし」高校受験のススメ

塚松 美穂

プレジデント社

たくさんの習い事に、塾を掛け持ちしている小学生。中学生になれば、学習塾にいくのが当たり前の世の中で、周りを見れば塾通いのクラスメートばかり。「塾にいかないと子どもたちは希望する進路に進めないのだろうか」という疑…

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