子どものネット利用の85.4%が動画視聴
それでは、子どもたちはインターネットで実際に何を行っているのでしょうか。次の図表3、図表4をご覧ください。
子どものインターネットの利用内容について、保護者の回答は動画視聴が85.4% 、ゲームが65.8%、知育(言葉、数遊び)が30.4%です。
動画視聴に関しては、最も利用率の低い8歳が75.6%と、全年齢が高い割合で利用されています。一方で、ゲームにおける1歳の利用率は18.2%と2割に足りませんが、年齢が上がるにつれて右肩上がりに上昇。9歳では81.7%にまで達し、同年齢で最も利用されている動画の83.2%へ僅差に迫っています。
また、最も利用率が低いのはニュースの1.3%です。情報検索が13.7%、知育が30.4%と、黎明期にインターネット利用目的の代名詞となっていた内容は、数値が低い傾向にあります。というより、子どもたちは、ニュースのような速報性の高い情報、深く知りたい関心の高い情報、娯楽、知育、などのすべてを動画で賄っていると考えられます。
注目すべきは、就学年齢に達する6歳以降、知育を目的とした利用が著しく低迷しているところです。小学校ではタブレット教育が導入されていますが、子どもたちにとってネットによる学習がより身近になるというより、むしろネットによる知育から離れる傾向があることが見てとれます。
小学校に入学し、就学前は曖昧であった学習と遊びの境界がしっかり区別化される環境になることで、学校は学習の場、学校以外の場所でインターネットを利用するときは娯楽を楽しむという分別が生まれた結果といえます。
昨今の子どもたちへのメディアリテラシー教育は、ネットいじめや書き込みのマナーなど、SNSに関するものがしばしば叫ばれておりますが、子どもたちのネット利用の約9割が動画視聴であることを踏まえたうえでの、低年齢層に向けたメディアリテラシー教育の必要性を、併せて考える局面にきているのではないでしょうか。
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