0歳~9歳児のネット利用状況とは
わたしたちの生活に欠かすことのできないインターネットですが、生まれたときからすでに社会基盤の一つとしてネットが身近に存在していた低年齢層の子どもたち(0歳~9歳)は、一体どのような付き合い方をしているのでしょうか。
内閣府が令和2年に公表している「令和元年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」では子どもとネット利用に関する統計を確認することができます。次の図表1をご覧ください。
9歳児の約8割がネットを利用
0歳~9歳の低年齢層の子どもの約57.2%がインターネットを利用しており、年齢が上がるにつれて利用率も高くなる傾向にあります。最も年齢の高い9歳の利用率は約79.9%に達しており、約8割が利用しています。
実際にインターネットを利用する際に使用している機器の第1位は「スマートフォン」で31.2%、第2位は「タブレット」の27.4%、第3位は「携帯ゲーム機」で15.1%です。この3機器で73.7%を占めています。
一方で、「ノートパソコン」は5.3%、「デスクトップパソコン」は2.9%と、インターネット普及に貢献したパソコン類はともに5.5%を切っており、子どもたちにとってネットは身近であっても、パソコン機器はさほど身近でないことが分かります。
子どもは心身ともに発育途中にあるため、「ノートパソコン」の重量を持ち上げるのは重労働ですし、「デスクトップパソコン」のように、同じ体制で集中して画面を見つづけるのは非常に負担がかかります。加えて、家族のライフスタイルの変化の影響もあります。
「スマートフォン」を利用する子どもの約9割が、親と共用
同内閣府の調査では、「スマートフォン」を利用している高校生の約98.6%が「自分専用」であるという結果が出ていますが、低年齢層の子どもたちはどうでしょうか。次の図表2をご覧ください。
「スマートフォン」を使用している子どもの約87.5%、「タブレット」を使用している子どもの約67.9%が、「親と共用」であると回答しています。「携帯ゲーム機」を使用している子どもの「親と共用率」は約 21.4%ですが、「携帯ゲーム機」は「兄弟・姉妹と共用」であると答えた約36.3%と合算すると約57.7%に達します。
「スマートフォン」利用者のみに焦点を絞った図表2右側の帯グラフでは、調査対象年齢中、最も低年齢である2歳が約87.5%、最も高年齢である9歳が約80.6%と、2歳~9歳のどの年齢でも約8割以上が「親と共有」であることが分かります。
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