〈相続問題の死角〉要望スルー&妥協案連発「頼れない弁護士」に当たったらどうすれば…【弁護士が解説】 (画像はイメージです/PIXTA)

相続トラブルがこじれると、最終的には弁護士に依頼し、解決を図ることになります。しかし、弁護士への依頼は多くの方にとって「非常事態」です。時間や予算の問題もあり、疑問や不安を言い出せないまま、納得できない着地となる場合もあります。それを防ぐには、どう対応したらいいのでしょうか。高島総合法律事務所の代表弁護士、高島秀行氏が実例をもとに解説します。

依頼した弁護士の対応に、どうしても納得できないが…

太郎さんの父親である太一さんが亡くなりました。母親である陽子さんはすでに亡くなっており、相続人は、太郎さんと妹の花子さんの2人となります。

 

太一さんは「花子さんに全遺産を相続させる」という遺言を書いていました。

 

しかし、太一さんが遺言書を書いたのは亡くなる直前で、倒れて入院したあとのことだったので、太郎さんは、太一さんには判断能力がなく、花子さんにいわれるままに遺言書を書いたため、無効だと考えています。

 

太郎さんは、太一さんの顧問税理士に紹介された弁護士へ相談したところ、遺言無効については詳しい説明はなく、遺留分を請求するよう勧められました。太郎さんは、太一さんの顧問税理士は太一さんの遺産について詳しいため、その紹介である弁護士に依頼することとしましたが、遺言無効について気にかかっています。

 

太郎さんはどうしたらよいでしょうか。

 

①遺言無効を主張せず、遺留分を請求してしまうと、あとで遺言無効を主張できない可能性がある。

 

②その弁護士に遺言を無効だと主張することは難しいのか聞いてみる。

 

③ほかの弁護士に遺言を無効だと主張できるのか確認してみる。

 

④弁護士に依頼してしまったのだから、弁護士を変えることは難しい。

 

⑤弁護士を変えることはできるけれども、支払った着手金は返してもらえない。

 

⑥弁護士を変えることは可能で、着手金は、それまでに弁護士がやった分を差し引いて残りを返してもらえる。

 

高島総合法律事務所
代表弁護士 

1965年生まれ。慶応義塾大学法学部法律学科卒業、1994年弁護士登録。第一東京弁護士会所属。現在、高島総合法律事務所、代表弁護士。

不動産会社、個人の資産家等の顧問を務めており、『相続・遺産分割する前に読む本―分けた後では遅すぎる!』、『訴えられたらどうする!!』、『企業のための民暴撃退マニュアル』(以上、税務経理協会)などの著作がある。

「遺産相続・遺留分の解決マニュアル」をホームページに掲載している。

著者紹介

連載相続専門弁護士が解説!よくある相続トラブル実例集

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