(※写真はイメージです/PIXTA)

「年をとると体力が低下する」説に、科学的根拠はありません。今、学生時代や20代の頃と同じように動けないのは、年をとったからではなく、単純に、日々動かない生活を送っているからです。パーソナルトレーナーとして25年の経験の中野ジェームズ修一氏が著書『やせるのはどっち? 理想の体が手に入る「失敗しない」31の法則』(飛鳥新社)で解説します。

「食べたり飲んだり」をストレスの発散法にしない

初級編「考え方を変える」②

▶Q:ストレスを発散するならどっち?

A:飲んだり食べたりする
B:歌ったり踊ったりする

 

中野ジェームス修一著『やせるのはどっち?』(飛鳥新社)より。
中野ジェームズ修一著『やせるのはどっち?』(飛鳥新社)より。

 

正解はこっち! B:歌ったり踊ったりする

 

■おいしい食事もお酒も、ストレス発散にはなりません。

 

「ストレスコーピング」という言葉を聞いたことはありますか? 

 

これは、日常生活における様々なストレスに対処するための方法で、ストレッサー(ストレスの原因)から「距離を置く」「回避する」「ストレスの耐性を高める」「ストレスを忘れる(気分転換)」など、いくつかアプローチの種類があります。

 

例えば、仕事がストレッサーだった場合、仕事量を減らすことは「ストレッサーを軽減する」、転職は「ストレッサーを回避する」にあたります。また、趣味に没頭するのは「ストレスを忘れる」方法です。

 

ストレスがたまると、「ヤケ食い」「ヤケ酒」にはしる方がいますが、この行動はストレスコーピングとしては適切ではありません。

 

なぜなら、おいしいもの、好きなものを食べたり飲んだりすると「脳内麻薬」とも呼ばれるドーパミンが分泌され、「もっと食べたい」「もっと食べたい」という欲求が膨らむため。結果、摂取カロリーのオーバーにつながります。

 

とくに危険なのがお酒です。

 

ストレスに対処する方法としてお酒を使うと、アルコール依存症につながる恐れがあり、また飲み過ぎれば、肝疾患や糖尿病、様々ながんなどの病気のリスクが上がります。

 

ですからダイエットしたい、健康に気をつけたいと考えている人にとっては、ストレスを発散するどころか逆効果になってしまうのです。

 

たしかにお酒を飲むと、一瞬、楽しい気持ちになり、「ストレスを忘れる」ようにも感じます。でも実際は、ただ酔っているだけ。ストレッサーの根本的解決にはなっていません。

 

自分へのご褒美に好きなものを食べたり、お酒を飲んだりすることを否定しているのではありません。要は「食べたり飲んだり」をストレスの発散法にしないことが大事です。

 

ストレスを発散したいなら、「歌ったり踊ったり」することのほか、映画を観る、本を読む、スポーツをする、友人や家族と長電話をするなど、「食べる・飲む」以外の楽しみをたくさん見つけてください。今よりも毎日が楽しくなるうえ、ストレス太りの心配からも解放されますよ!

 

中野ジェームズ修一
PTI認定プロフェッショナルフィジカルトレーナー
米国スポーツ医学会認定運動生理学士

 

 

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本連載は、中野ジェームズ修一氏の著書『やせるのはどっち? 理想の体が手に入る「失敗しない」31の法則』(飛鳥新社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

やせるのはどっち? 理想の体が手に入る「失敗しない」31の法則

やせるのはどっち? 理想の体が手に入る「失敗しない」31の法則

中野ジェームズ修一

飛鳥新社

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