「食べたり飲んだり」をストレスの発散法にしない
初級編「考え方を変える」②
▶Q:ストレスを発散するならどっち?
A:飲んだり食べたりする
B:歌ったり踊ったりする
正解はこっち! B:歌ったり踊ったりする
■おいしい食事もお酒も、ストレス発散にはなりません。
「ストレスコーピング」という言葉を聞いたことはありますか?
これは、日常生活における様々なストレスに対処するための方法で、ストレッサー(ストレスの原因)から「距離を置く」「回避する」「ストレスの耐性を高める」「ストレスを忘れる(気分転換)」など、いくつかアプローチの種類があります。
例えば、仕事がストレッサーだった場合、仕事量を減らすことは「ストレッサーを軽減する」、転職は「ストレッサーを回避する」にあたります。また、趣味に没頭するのは「ストレスを忘れる」方法です。
ストレスがたまると、「ヤケ食い」「ヤケ酒」にはしる方がいますが、この行動はストレスコーピングとしては適切ではありません。
なぜなら、おいしいもの、好きなものを食べたり飲んだりすると「脳内麻薬」とも呼ばれるドーパミンが分泌され、「もっと食べたい」「もっと食べたい」という欲求が膨らむため。結果、摂取カロリーのオーバーにつながります。
とくに危険なのがお酒です。
ストレスに対処する方法としてお酒を使うと、アルコール依存症につながる恐れがあり、また飲み過ぎれば、肝疾患や糖尿病、様々ながんなどの病気のリスクが上がります。
ですからダイエットしたい、健康に気をつけたいと考えている人にとっては、ストレスを発散するどころか逆効果になってしまうのです。
たしかにお酒を飲むと、一瞬、楽しい気持ちになり、「ストレスを忘れる」ようにも感じます。でも実際は、ただ酔っているだけ。ストレッサーの根本的解決にはなっていません。
自分へのご褒美に好きなものを食べたり、お酒を飲んだりすることを否定しているのではありません。要は「食べたり飲んだり」をストレスの発散法にしないことが大事です。
ストレスを発散したいなら、「歌ったり踊ったり」することのほか、映画を観る、本を読む、スポーツをする、友人や家族と長電話をするなど、「食べる・飲む」以外の楽しみをたくさん見つけてください。今よりも毎日が楽しくなるうえ、ストレス太りの心配からも解放されますよ!
中野ジェームズ修一
PTI認定プロフェッショナルフィジカルトレーナー
米国スポーツ医学会認定運動生理学士
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