「株価はこのまま下がるのではないか」という不安にどう対処するか (※写真はイメージです/PIXTA)

本記事は、フィデリティ投信株式会社が提供するマーケット情報『マーケットを語らず』から転載したものです。※いかなる目的であれ、当資料の一部又は全部の無断での使用・複製は固くお断りいたします。

S&P500にみられる「トレンド転換」のサイン

みなさんは最近の株価の動向をどう見ておられるでしょうか。

 

「株価はこのままズルズルと下がってしまうのだろうか」という不安をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。あるいは、「今度、戻ったらすべて売ろう」と思い、そうした機会が得られないままの方もいらっしゃるかもしれません。

 

最近の株価は『三尊天井』(head and shoulders pattern)のようにも見えます。ほかにも気がかりなパターンや経験則を見つけた方もいらっしゃるかもしれません。

 

しかし、重要なのは、すべてが下落しているわけではないということでしょう。

 

[図表1]S&P500
[図表1]S&P500

すべての資産が下落しているわけではない

そうした不安に対し、「いや、インフレはまもなく収まるから心配ない」とか、「バリュエーションは調整しても、業績は伸びるから心配ない」といった話を耳にするかもしれません。

 

筆者なら、「逃げ道はあります。そこに資金を分散させましょう」とか、「すべてが下がっているわけではありません。いまこそ中身をみて投資をしましょう」とお伝えするでしょう。

 

たとえば、成長株式は調整していますが、割安株式は底堅い動きが続いています。

 

[図表2]米国株式市場のトータルリターン(配当を含む、年初来、2021年初=100)
[図表2]米国株式市場のトータルリターン(配当を含む、年初来、2021年初=100)


それぞれを2000年前後と重ねれば、次のようになります(→米国リートも加えます)。

 

[図表3]2000年当時と今回の米国成長株式
[図表3]2000年当時と今回の米国成長株式

 

[図表4]2000年当時と今回の米国割安株式
[図表4]2000年当時と今回の米国割安株式

 

[図表5]2000年当時と今回の米国リート
[図表5]2000年当時と今回の米国リート


「株価が似ているのは偶然だ」と思われるかもしれませんが、チャートを形作る相場のテーマや物色、展開が似ているために、株価が似るのは不思議ではありません。米国成長株式に魅了された投資家が同じように市場から「押し出されて」いけば、結末も似る可能性があります。

 

もちろん大事なのは、そうした株価の予想ではなく、「逃げ道がある」と気づくということであり、その可能性に備えて分散するという「アクション」です。

 

フィデリティ投信株式会社
マクロストラテジスト

大阪大学大学院経済学研究科博士前期課程修了後、農林中央金庫にて、外国証券・外国為替・デリバティブ等の会計・決済業務および外国債券・デリバティブ等の投資・運用業務に従事。

その後、野村アセットマネジメントの東京・シンガポール両拠点において、グローバル債券の運用およびプロダクトマネジメントに従事。

アール・ビー・エス証券にて外国債券ストラテジストを務めた後、2013年にJ.P.モルガン・アセット・マネジメントに入社、2019年同社マネージング・ディレクターに就任。ストラテジストとして、個人投資家や販売会社、機関投資家向けに経済や金融市場の情報提供を担う。2020年8月、フィデリティ投信入社。

著者紹介

連載フィデリティ投信のマクロストラテジストによる「マーケット情報」

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