老後資金は長期投資へ!短期投資は小遣いの範囲で遊ぶ
筆者は、短期投資でバクチを楽しんでいますが、あくまでもそれは小遣いの範囲内でのことです。大切な老後資金は、しっかり長期投資しています。
カジノへ行くときに、大切な老後資金を持って行く人はいないでしょう。財布に小遣いだけを入れていくはずです。同様に、株式投資でも、老後のための大切な資金をバクチで危険に晒してはなりません。
そのためには、2つの証券会社に口座を作り、片方では小遣いでバクチを楽しみ、他方で老後資金をしっかり長期運用する、といった工夫が必要なのだと思います。
短期投資でバクチを楽しむ際に気をつけるべきことは、まだあります。ひとつは証券会社の手数料でしょうね。株式投資の期待値がプラスだといっても、短期投資の期待値のプラス幅は非常に小さいでしょうから、売買するたびに証券会社に手数料を支払っていると、結果的にマイナスになってしまう可能性があるでしょう。手数料の安い証券会社を使うか、売買の頻度を下げるか、といった工夫が必要ですね。
初心者は自分で考えると間違えるから、期待値を下回る事が少なくない、という事も覚えておきましょう。とくに、値上がりすると「急いで買わなくては」と焦って買い、暴落すると狼狽売りをしてしまい、結局高値で買って安値で売った、という初心者も多いので、要注意です。
気をつけるべき最後は、「短期投資は楽しすぎて、仕事に身が入らなくなる可能性がある」ということです。朝から晩まで株価ボードを眺めていては、仕事になりませんから(笑)。
本稿は以上ですが、投資は自己責任でお願いします。なお、本稿は筆者の個人的見解であり、筆者の所属する組織等々の見解ではありません。また、本稿はわかりやすさを重視しているため、細部が厳密でない場合があり得ます。
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塚崎 公義
経済評論家
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