写真:PIXTA

日本格付研究所(R&I)は、コロナからの回復が続く中、安定した経済見通しのフィリピンの格付けをBBB+に維持しました。一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングのエグゼクティブディレクターの家村均氏がフィリピンのマクロ経済について分析、解説します。

フィリピン…米国主導「新経済枠組み」参加を目指す

 

フィリピン経済産業省(DTI)によると、フィリピンは米国が主導するインド太平洋経済フレームワーク(IPEF)への参加を目指しています。

 

DTIのロペス貿易長官は、米国通商代表部のキャサリン・タイ氏との会談で、フィリピンの貿易代表団をワシントンに派遣すると述べました。

 

DTIは、IPEFへの参加により、貿易の促進、デジタル経済、サプライチェーンをより活性化し、脱炭素化とクリーンエネルギーのイニシアチブを推し進められると説明しました。米国通商代表部のタイ氏は、フィリピンのIPEFへの参加を歓迎すると述べています。また、ロペス長官は、フィリピンはアラスカの海産物貿易への参加に関心があると述べました。

 

フィリピンは、アラスカからの海産物を加工するのに適した場所であり、欧州連合(EU)との貿易も活発なので、食品加工とパッケージング・梱包に豊富な経験と競争力を持っています。

 

DTIは、両国が、パイナップルを米国に輸出するフィリピンの計画についてさらに話し合っているとも述べるとともに、米国の巨大データセンター開発会社のフィリピンでの活動を後押しすると言及しました。巨大データセンターは、基本再生可能エネルギーで稼働させるため、再生可能エネルギーの促進にも繋がり、米国とのより強力な貿易および投資関係の構築を支援するでしょう。

 

2021年、米国はフィリピンで3番目に大きな貿易相手国であり、最大の輸出市場であり、5番目に大きな輸入元でした。フィリピンは対米貿易で黒字を享受しています。米国はまた、2021年にフィリピンで5番目に大きな投資家であり、7,764万ドル相当の投資が実行されました。

 

 

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