⑧ブリッジインターナショナル(7039)
売上高の推移:20年12月期が36.5億円、21年12月期(予想)が57億円、22年12月期(予想)が70億円。増収率は、前期から今期が56%、今期から来期が23%。
大株主:社長の吉田融正氏が33.4%で大株主の1位(9/17時点)
■コロナ禍で需要拡大中の「インサイド・セールス」を先行する企業
ブリッジインターナショナルは、法人営業を行っている会社に向けて、電話やメールによるインサイド・セールスを支援する会社。インサイド・セールスとは非対面型営業のことで、従来型の外回り営業(フィールド・セールス)に対して、お客さんを訪問せずに営業します。その方法やノウハウの導入を支援しています。
これは時流に乗っている事業。コロナ禍で訪問営業を控える会社が増えているため、インサイド・セールスの需要が高まっています。とはいえ、全国的にはまだ普及しているとはいえない状態。そのため、この分野で先行しているブリッジインターナショナルは、追い風に乗って成長が期待できます。
⑨KIYOラーニング(7353)
売上高の推移:20年12月期が15.2億円、21年12月期(予想)が22.8億円、22年12月期(予想)が32億円。増収率は、前期から今期が50%、今期から来期が40%。
大株主:社長の綾部貴淑氏が40.5%で筆頭株主(9/17時点)
■コロナ禍で追い風…口コミで好評の「個人向けオンライン資格講座」
KIYOラーニングは、「スタディング」という個人向けのオンライン資格講座を展開している会社です。
eラーニングの会社は複数ありますが、この会社の特徴は、資格取得に絞っていること。そのためのノウハウが確立されていて、合格率が高く、口コミで評判が広がっています。
ポイントはオンラインであること。資格取得のための学校はいくつか大手がありますが、多くは教室で授業を行うタイプ。コロナ禍のなか、リモート環境の普及、巣ごもり需要の増加などが同社の追い風になっています。「資格を取って転職しよう、そのために勉強しよう」という需要もあります。
四季報の情報で注目したいのは、売上の伸びです。20年12月期が15億円で、21年が23億円、22年は32億円。
オンライン型の事業は、サービス提供のための必要最低限のコストを回収できれば、あとは基本的にすべて利益になります。そのため、利益をCMなどマーケティングに使って、受講者を増やしていくことが可能。これは、四季報の【特色】にある「テレビCM投入が奏功」という一文からも読み取れます。同社にはこのサイクルを回していく力があり、1700億円規模といわれる資格マーケットのなかでまだまだ伸びしろがあるため、その点でも成長が期待できます。
渡部 清二
複眼経済塾 代表取締役塾長
※本稿は株式投資をする際に参考となる情報提供を目的としています。筆者の経験、調査、分析に基づき執筆したものですが、利益を保証するものではありません。投資に関する最終決定は必ずご自身の判断で行ってください。
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