1つでも当てはまれば「狙い目」!株価10倍以上になる「テンバガー株」候補の条件【四季報の達人が解説】

1つでも当てはまれば「狙い目」!株価10倍以上になる「テンバガー株」候補の条件【四季報の達人が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

会社四季報の中から株価がグンと上がりそうな有望企業を見つけるには、どうすればよいのでしょうか? 渡部清二氏の著書『会社四季報の達人が教える 誰も知らない超優良企業』(SBクリエイティブ)より、有望株の一つ、「業績回復株」を探すための条件を解説します。

コロナ禍は「大化け株」が狙えるチャンス

「業績回復株」は、業績が低迷している状態から、何らかのきっかけで業績回復に向かい始めている企業の株。

 

株価は基本的には業績と連動し、業績が上向けば株価も上向くため、投資対象としては、このタイプの株を買っておけば、業績が回復したときに大きな値上がり益を期待できます。

 

「元祖テンバガー・ハンター」のピーター・リンチさんによれば、株価が10倍以上になるテンバガー株が生まれやすいのは、前回で紹介した中小型株と、本稿で紹介する業績回復株です。

 

この2つを比べると、狙いやすいのは中小型成長株。企業の業績は一朝一夕に変わるものではなく、昨日まで不調だった企業が、今日から急に儲かるようになるケースは稀だからです。とはいえ、企業の業績は景気全体のサイクルに影響を受けるため、不景気の時期には業績が悪化する企業が増え、業績回復株として狙える選択肢が増えます。景気の影響で減収や赤字になっても、実力のある企業は確実に業績回復していきます。

 

その視点から見ると、コロナ禍はチャンス。

 

コロナ禍によって市場では一時的に株価が大きく値下がりしました。すでにコロナ前の水準まで株価が戻っている株もありますが、コロナ禍のダメージが大きい旅行、飲食、レジャー、百貨店業界などには株価が低迷したままの株もあります。

 

コロナ禍はいずれ収まると考えるのであれば、このような株は業績回復株として狙い目。ほかの株と同じように、コロナ禍以前の水準まで株価が戻る可能性が十分に期待できます。なかでも、もともと業績が安定していた企業、ヒット商品やロングセラーをもっている企業、キャッシュが多く借金が少ない企業などは回復する可能性がさらに大きいといえます。

次ページ業績回復株の条件は3つ…1つでも当てはまれば狙い目

※本連載は、渡部清二氏の著書『会社四季報の達人が教える 誰も知らない超優良企業』(SBクリエイティブ)より一部を抜粋・再編集したものです。
※本連載は、株式投資をする際に参考となる情報提供を目的としています。筆者の経験、調査、分析に基づき執筆したものですが、利益を保証するものではありません。投資に関する最終決定は必ずご自身の判断で行ってください。

会社四季報の達人が教える 誰も知らない超優良企業

会社四季報の達人が教える 誰も知らない超優良企業

渡部 清二

SBクリエイティブ

難しいことは一切ナシ! 25年間以上『会社四季報』の全号・全ページを完全読破してきた“会社四季報の達人”が、超優良企業を見つける≪超・簡単メソッド≫を伝授!

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