疫病の蔓延や世界情勢の悪化……不安定な世の中において、私たちはどのように生きていくべきしょうか。京セラ株式会社をはじめ、KDDI、JALと3つの世界的企業を率いた稀代の名経営者・稲盛和夫氏は、数々の著作や講演で多くの人に勇気を与え、背中を押してきました。今回は、そんな稲盛氏がすべてのビジネスマンにおくった「366の箴言」より、5月23日〜5月29日の言葉を紹介します。

23日…無限の可能性を信じる

絶対に「できない」と言ってはなりません。難しい課題を前にしたら、まずは自分の無限の可能性を信じることです。

 

「今はできないかもしれないが、努力をすればきっとできるはずだ」と、まずは自分の可能性を信じ、次に必要となる能力をいかに伸ばしていくかを、具体的に考え尽くしていかなければなりません。それこそが明るい未来へと続く扉を開けることになるのです。

24日…解決の糸口

どんなことがあっても成功を勝ち取るのだ、という切迫した気持ちを持つ。加えて物事を素直に見られる謙虚な姿勢を忘れない。そうすれば、ふだんは見過ごしてしまうような、ごく小さな解決への糸口を見つけることができる。

25日…失敗から学ぶ

将来を見通すことができるなら、状況に適した行動をとれるように人生を計画することができる。しかし反面、若いときに失敗や苦労を経験したために、人間として成長し、人生を強く生きることができる。ただし、そのためには、自分自身を客観的に見る素直さを持ち、過去の失敗から学ぼうとする謙虚な心を持って一所懸命努力することが必要だ。

26日…反省を習慣化する

忙しい毎日を送っている私たちは、つい自分を見失いがちである。そうならないためには、意識して反省をする習慣をつけなければならない。反省ある日々を送ることにより自分の欠点を直すことができ、人格を高めることができる。

27日…感性的な悩みをしない①

感性的、感覚的なことで悩んだり、ふさぎ込んではいけない。現世では、頭を悩まし、心を惑わすようなことはいくらでも起きてくる。そんなことで心労にとらわれても、何も解決しない。そんなことより精進に努めることだ。そうすれば、必ず魂は磨かれ、心は高まり、運命は開かれていく。

28日…感性的な悩みをしない②

人生や仕事で起きる障害や問題に、感情や感性のレベルでとらわれても何も解決しない。苦しければ苦しいほど、理性を使うべきだ。合理的に考え尽くし、一所懸命に努力をし、まさに「人事を尽くし」たなら、あとはうまくいくのだろうかなどと余計な心配はせず、ただ成功を信じて「天命を待つ」ことだ。

29日…万病に効く薬

一所懸命に働くことが、人生を素晴らしいものに導いてくれるのです。働くことは、まさに人生の試練や逆境さえも克服することができる「万病に効く薬」のようなものです。誰にも負けない努力を重ね、夢中になって働くことで、運命も大きく開けていくのです。

 

 

稲盛 和夫

京セラ株式会社

名誉会長
 

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    本記事は、稲盛和夫氏の著書『稲盛和夫一日一言』(致知出版社)より一部を抜粋したものです。

    稲盛和夫一日一言 運命を高める言葉

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