疫病の蔓延や世界情勢の悪化……不安定な世の中において、私たちはどのように生きていくべきしょうか。京セラ株式会社をはじめ、KDDI、JALと3つの世界的企業を率いた稀代の名経営者・稲盛和夫氏は、数々の著作や講演で多くの人に勇気を与え、背中を押してきました。今回は、そんな稲盛氏がすべてのビジネスマンにおくった「366の箴言」より、7月18日〜7月24日の言葉を紹介します。

18日…若い人たちへ

好きになれば、どんな苦労も厭わず、努力を努力と思わず、仕事に打ち込めるようになる。仕事に打ち込めるようになれば、おのずと力がついていく。力がついていけば、必ず成果を生むことができる。成果が出れば、周囲から評価される。評価されれば、さらに仕事が好きになる。こうして好循環が始まるのです。

 

まずは、自分の強い意志で仕事を好きになる。他に方法はありません。そうすることで、人生は実り豊かなものになっていくのです。

19日…一歩一歩の努力①

若い人は、「偉大なことを実現したい」という、夢と希望を持つものです。ただし、それが一歩一歩の地味な努力から生まれるということだけは知っていてほしいと思います。

20日…一歩一歩の努力②

「一歩一歩では、歩みが遅く、一生かかっても大きなことができないのではないか」と考えられるかもしれません。

 

しかし、そうではありません。一歩一歩の積み重ねの結果は、相乗作用を引き起こしていくのです。

 

つまり、日々の地味な努力が生む小さな成果は、さらなる努力と成果を呼び、その連鎖はいつのまにか信じられないような高みにまで、自らを運んでくれるのです。

21日…非凡なる凡人①

創業間もない京セラでは、優秀で利発な人に限って、「この会社には将来がない」と辞めていきました。残ったのは、気の利かない、平凡で、転職する才覚もない鈍な人材でした。

 

しかし、その鈍な人材が十年後、二十年後には素晴らしいリーダーとなっていったのです。

22日…非凡なる凡人②

平凡な人材を非凡に変えたものは何か。一つのことを飽きずに黙々と努める力、いわば今日一日を懸命に生きる力です。また、その一日を積み重ねていく継続の力です。すなわち継続が平凡を非凡に変えたのです。

 

安易に近道を選ばず、一歩一歩、一日一日を懸命、真剣、地道に積み重ねていく。夢を現実に変え、思いを成就させるのは、そういう非凡なる凡人なのです。

 

次ページたとえ窮地に陥っても「成功をつかみ取る人」の特徴

本記事は、稲盛和夫氏の著書『稲盛和夫一日一言』(致知出版社)より一部を抜粋したものです。

稲盛和夫一日一言 運命を高める言葉

稲盛和夫一日一言 運命を高める言葉

稲盛 和夫

致知出版社

京セラ、KDDI、JALという3つの世界的企業を率いた稀代の名経営者・稲盛和夫氏。その稲盛氏による待望の語録集が、一日一言(いちげん)として誕生しました。 「全身全霊を込め、あたかも魂をほとばしらせるがごとく話すことを…

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