【週刊・稲盛和夫語録】7月11日の金言「人生も経営も一人旅」

疫病の蔓延や世界情勢の悪化……不安定な世の中において、私たちはどのように生きていくべきしょうか。京セラ株式会社をはじめ、KDDI、JALと3つの世界的企業を率いた稀代の名経営者・稲盛和夫氏は、数々の著作や講演で多くの人に勇気を与え、背中を押してきました。今回は、そんな稲盛氏がすべてのビジネスマンにおくった「366の箴言」より、7月11日〜7月17日の言葉を紹介します。

11日…人生も経営も一人旅

人生というのは、お釈迦様がおっしゃったように、ただ一人の旅なのです。生まれるときも一人なら、死ぬときも一人、誰もついてきてはくれません。経営も突きつめれば、経営者は一人きりなのです。

 

それなのに、自分の力で歩くことをしないで、「どうすればいいのか」と、常に人に聞いている人がいます。そんな生き方では、人生も歩けないし、経営だってうまくいくはずがありません。

12日…自分で考える

経営に行き詰まると、安易に人に問う経営者がたくさんおられます。それも中小企業が、大企業に聞くのならまだ分かりますが、大企業が、成功したという中小企業の風聞を聞いて、その方法を聞きに行くとすれば、そういう心構えこそが、経営がうまくいかなくなる理由なのです。

13日…生かされている私

われわれは、「この現世で生きている」とみな思っている。しかし、人生でたいへんな苦労をした人は、「生かされている」と気づく。この「生かされている」と気づいたときが、人間が謙虚で、敬虔になれるきっかけとなる。

14日…ど真剣に生きる

自然界では、すべての生物が与えられた時間、限られた一瞬一瞬を、精いっぱい、ど真剣に生きているのです。「今」を必死に、懸命に生きることで、小さな生命を明日へとつなげている。私たち人間も草花に負けず、一日一日をないがしろにすることなく、ど真剣に生きていかなくてはなりません。

15日…思いやりの心

人類が備えるべき思想の軸とは何か。大切なのは「思いやりの心」を持つこと。これは仏教でいえば「慈悲」、キリスト教でいえば「愛」。この最も大切な心を人類は見失いつつある。何としても、そのような「思いやりの心」をもう一度、蘇らせる必要がある。そうすれば、われわれが抱えている問題の多くは、おのずから解決へと向かうはずだ。

16日…善き思いをベースとする文明へ

物質文明の巨大さに匹敵するだけの精神文明を築かなければならない。その精神文明の根幹にあるのは人間の善き思いである。この「善き思い」を開花させなければならない。そうすれば、物質的に豊かで、便利で生活しやすい上に、人間が互いに思いやり愛し合う「楽園」が実現する。

17日…若い人たちへ

私は、若い人たちに強調したいのです。「自分の好きな仕事を求めるよりも、与えられた仕事を好きになることから始めよ」と。自分の好きな仕事を求めても、それは「青い鳥」を探しているようなものです。そのような幻想を追うよりも、目の前の仕事を好きになることです。

 

 

稲盛 和夫

京セラ株式会社

名誉会長
 

京セラ株式会社 名誉会長

昭和7年鹿児島県生まれ。鹿児島大学工学部卒業。34年京都セラミック(現・京セラ)を設立。社長、会長を経て、平成9年より名誉会長。

昭和59年には第二電電(現・KDDI)を設立、会長に就任、平成13年より最高顧問。22年には日本航空会長に就任し、27年より名誉顧問。

昭和59年に稲盛財団を設立し、「京都賞」を創設。毎年、人類社会の進歩発展に功績のあった方々を顕彰している。

著書に『人生と経営』『「成功」と「失敗」の法則』『成功の要諦』、五木寛之氏との共著に『致知新書 何のために生きるのか』(いずれも致知出版社)など多数。

著者紹介

連載稀代の名経営者から「人生を豊かにするヒント」を学ぶ…週刊「稲盛語録」

本記事は、稲盛和夫氏の著書『稲盛和夫一日一言』(致知出版社)より一部を抜粋したものです。

稲盛和夫一日一言 運命を高める言葉

稲盛和夫一日一言 運命を高める言葉

稲盛 和夫

致知出版社

京セラ、KDDI、JALという3つの世界的企業を率いた稀代の名経営者・稲盛和夫氏。その稲盛氏による待望の語録集が、一日一言(いちげん)として誕生しました。 「全身全霊を込め、あたかも魂をほとばしらせるがごとく話すことを…

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