(※写真はイメージです/PIXTA)

「努力をしないで成功する人はいない」といいます。しかし「努力したから必ず成功できる」わけでもありません。さらに努力しないで結果がでるような目標設定ではダメだといいます。成田信一氏が著書『自分で考え、やり抜く子の育て方』(プレジデント社)で解説します。

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続けないと価値は生まれない理由

実はわが家では週に1回程度、子どもたちと皇居周辺をランニングしていますが、11年前の2010年の1月から始めて、いまだに続けています。

 

次男は、別に運動ができたわけではなく、保育園の徒競走でもだいたいビリのほうでしたし、小学校、中学校でもリレーの選手に選ばれたことはありません。皇居ランニングも、最初は1周するのに1時間ぐらいかかっていましたし、走っているというよりも遊んでいる感じでした。

 

でも、それを続けていたら、中学校のマラソン大会で優勝するまでになったのです。それ以降は2位、欠席、4位、中止、中止でした。優勝だからいいということでなく、4位でも十分に素晴らしいと思います。学年の人数が240名くらいなので、4位でも上位2%を切っています。

 

やはり、続けないと価値というものは生まれません。

 

逆にいえば、「一瞬頑張る」ということは、ほとんど意味がなく、仕事でも何でも続けていくからこそ、それなりの成果が得られるのです。

 

何ごとも、あきらめずに粘り強く続けていくことが、ものすごく大切だと実感しています。

 

■興味のあることを徹底的に深掘りして、上位5%を目指そう

 

セルフマネジメント力のほか、私がこれからの時代に大事だと思うことの一つに、リベラルアーツ(教養)があります。

 

教養とは、幅広い概念ではありますが、私が必要だと感じるのは、母語に対する言語能力の高さです。当たり前のことですが、日本人は日本語が、もちろんできてはいますが、「読む」「書く」「話す」「聞く」という4技能を、より磨くことがその人の基礎になっていくと感じています。特に磨きたいのは「書く」力です。

 

言語能力が高いと、文章を読んでいてもポイントを掴みやすくなり、さまざまな場面でよい影響が出てくることでしょう。

 

加えてお伝えしておきたいのは、今後は、半端な知識は何の意味も持たないだろうということです。すでに今もそうかもしれませんが、少し調べたらわかるようなことを知っていても、何の価値もないでしょう。表層的な知識、辞書的な知識が多くても、ほとんど役に立たないわけです。

 

たとえば以前は、英語の辞書を1冊覚えたら一生食べられた時代があったと思いますが、今は電子辞書やインターネットでの検索などがあります。辞書1冊分の内容を覚える価値がゼロとはいいませんが、かなり下がっていると思います。

 

本連載では英語を学ぶ必要性を説いているので矛盾するように聞こえるかもしれませんが、今後、同時翻訳の技術が高度化すると、世界中の何百万語に一瞬で対応できて、すべての人とコミュニケーションが取れるような時代が来るかもしれません。そうなれば、人が多くの外国語を話す必要がなくなります。

 

だからこそ、中途半端な知識ではない、深い教養が必要になってくるのです。既存の知識体系を維持していくだけでは、価値とはいえなくなってきているのです。

 

次ページなぜ「上位5%を目指す」べきなのか

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    ※本連載は成田信一氏の著書『自分で考え、やり抜く子の育て方』(プレジデント社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

    自分で考え、やり抜く子の育て方

    自分で考え、やり抜く子の育て方

    成田 信一

    プレジデント社

    今、日本も世界も激動の時代の真っ只中にあります。2020年以降、新型コロナウイルスの影響でどの国も鎖国に近い状態が続きましたが、落ち着きを取り戻す頃には、グローバル化の波がこれまで以上に強くやってくることになると予…

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