小型グロース銘柄は相対的に堅調か
マザーズ銘柄(東証グロース銘柄中心)のリターンリバーサルの動きに期待
前述のように、日本の大型株は当面上値の重い展開が続くと想定する一方、小型グロース株の動きを反映しやすい東証マザーズ指数は、相対的に堅調な動きを見込んでいる。
同指数は年初から大幅調整の動きとなったが、業績面からみると行きすぎとの市場の見方も根強く、4~6月にかけて反発の動き(リターンリバーサル)が期待できると考える。
4月5日、FRBのブレイナード理事は、5月にもバランスシートを急速に縮小させる意向を表明したことで、米10年債利回りが年初来高値を更新(利回り上昇)。底値から急反発した東証マザーズ指数には利益確定売りも入りやすい。
とはいえ、米長期金利が3%を超えて急伸するのではなく、一定程度の利回り上昇でピークアウト感もみられた場合、ウクライナ情勢など外部環境に左右されにくい内需・高PER中心の(※2)東証グロース株(旧東証マザーズ株)にとって再び追い風に働くとみる。
(※2)東証マザーズ指数の算出継続について
東証の市場再編区分が4月4日から実施されたが、東証マザーズ指数についてはその日以降も指数の算出が継続される。ただし23年10月最終営業日に東証グロース市場250指数(仮称)へ指数名の変更が予定されている。
20年10月を高値に調整してきた東証マザーズ指数の軟調なトレンドに比べ、(同指数の)予想EPSは底打ちから切り上がっており、ここからは業績面を考慮した買いが入りやすいとみる。
指数の戻りの目途として、①200日移動平均線や②20年10月高値(1,368ポイント)と22年2月安値(648ポイント)の半値戻し(1,008ポイント程度)の水準が集まる1,000ポイント程度までを想定し、調整場面での押し目買いを継続したい。
中村 貴司
東海東京調査センター
投資戦略部 シニアストラテジスト(オルタナティブ投資戦略担当)
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