コロナ禍をきっかけに暮らし方を見直し、地方移住や首都圏近郊への転居を考える人が増えています。なぜUターン転職が自分にとって必要なのかを理解できているでしょうか。自己理解が浅いままの転職活動は失敗する可能性が高くなります。キャリアコンサルタントの江口勝彦氏が解説します。

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なぜ「Uターン転職」するか答えられますか

■Uターン転職実現のための8つのステップ

 

Uターン転職希望者は実際に転職活動をするに当たり、次のような1~8のステップを経ていきます。

 

▶ステップ1 自己理解

自己理解とは、自分の強みは何かや自分が勤務することで会社にどういった付加価値を提供できるか、なぜUターン転職が自分にとって必要なのか、といったことを自分自身で理解することです。

 

なぜ自己理解が重要かというと、自分のことが分からないと本当に自分に合った会社や仕事を選ぶことは難しいからです。また、会社に対して自分が魅力的な人材であることをアピールすることもできません。

 

本来は最初のステップとして自己についての情報収集をし、自己理解を深めるべきなのですが、ここを飛ばしていきなり自分の外側にある情報(転職先や引っ越し先の情報など)を収集し始める人が大半です。

 

自己理解が浅いままの転職活動は、たとえ希望どおりの転職先を見つけて面接に漕ぎつけても、面接官のお眼鏡に適わず不採用をもらう可能性が高いです。一度不採用をもらってしまった会社とは二度目のチャンスはありませんから、ここと思った会社は一発で決めなくてはならないのです。そのためにも、最初のステップとして自己理解を丁寧にしておくことが不可欠です。

 

▶ステップ2 情報収集

一般的な転職とUターン転職の差が最も出るのが、ステップ2の「情報収集」です。

 

情報収集には大きく分けて転居先の生活関連情報と、リクルート情報があります。

 

・生活関連の情報収集

転職活動は自分だけでするものではなく、家族との話し合いが大事です。

 

特に生活関連の情報収集は夫婦で話し合い、役割分担できるとスムーズに進みます。転居の予定地では、スーパーや病院がどこにあるのか、子どもがいる家庭では保育園や学校、習い事に通いやすいか、どこまでが通勤可能範囲かなどを事前に確認します。

 

家賃、通勤時間、物価などは各自治体が出している地域情報サイトなどで調べることができます。自分の出身地であれば、ある程度の土地勘や物価の値ごろ感は分かっているので失敗は少ないかもしれませんが、故郷を離れている間に変わったこともあるはずです。

 

最新の情報は、地元に住んでいる家族や友達、また地元の転職エージェントなど可能な限り幅広く生の情報を聞いておくと安心です。

 

・リクルート情報の収集

失敗しやすく情報収集にコツがいるのが、リクルート情報です。

 

地方の中小企業では企業情報や採用情報がインターネット検索では出てこないことも多いため、いかに情報収集するかが運命を分けます。どこにアクセスすれば情報が分かるか、誰に聞けば情報をもっているかを賢く見極めて、自分で情報を取りにいかなくてはなりません。

 

しかしながら多くの場合、ハローワークや大手の転職サイトや転職エージェントでの職探しに終始し、条件に合う求人がヒットしなくて諦めがちです。

 

募集があっても年収が下がることを嫌がって応募しない人もいます。また、反対に働き口が少ないのだから、選り好みをするような贅沢は言っていられないといって、条件の良くないところに焦って転職してしまう人もいます。

 

地方にも働き口はあり、条件の良い会社もたくさんあります。それを見つけられずに失敗や妥協をする人をたくさん見てきました。効果的な探し方を知ることで、この問題はクリアできます。

 

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本連載は江口勝彦氏の著書『幸せのUターン転職』(幻冬舎メディアコンサルティング)から一部を抜粋し、再編集したものです。

幸せのUターン転職

幸せのUターン転職

江口 勝彦

幻冬舎メディアコンサルティング

30代になると結婚や子どもの誕生、マイホームの購入、親の介護などさまざまなライフイベントを迎えます。 そのタイミングで都会からのUターン転職を考える人もいますが、年収やキャリア形成の不安から「自分が働ける場所はな…

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