(※写真はイメージです/PIXTA)

リーダーシップを発揮するには「自分を知ること」が重要になってきます。「自分を知る」ことは、一人ひとりの価値観の違いや強み・弱み、調子のいい・悪いなどにも思いが至るようになり、結果、「リーダーシップの発揮」が的を射たものとなるといいます。では、「自分を知る」にはどうすればいいのでしょうか。エグゼクティブコーチの大平信孝氏が著書『部下は動かすな。』(すばる舎)で明らかにします。

自分の過去より現在を知ることの方が難しい

▶自分を知る方法②

■セルフマネジメントシートを使う——自分の「現在」を知る

 

次に、自分の「現在」を知る方法をお伝えします。

 

自分の「過去」を知るより「現在」を知ることのほうが難しいです。というのも、私を含め多くの方が、

 

・思考が堂々巡り
・頭の中がごちゃごちゃ
・考えっぱなし、やりっぱなし

 

というのが日常だからです。

 

そこで、「現在」の自分を知るためには、頭の中だけで考えずに「紙」に書くようにしてください。

 

紙に書き、自分の思考や感情を「見える化」するのがポイントです。

 

これは、「現在の自分を知る」だけでなく、行動したいのに、なかなか動けないときにも効果的です。考え事、心配事、懸案事項などを抱えているのに、頭の中だけでどうにか解決しようとしても、さらに混乱してしまうことが多いからです。

 

「あれもしないといけないし、これもやらないといけない」
「あれも気になるし、これも気になる」

 

とパニックになったり、思考停止・行動停止になったりした経験は、誰でも一度ならずあることでしょう。

 

自分の思考や感情を書き出すと、自分の状況を主観的にだけでなく客観的に捉えることができるので、適切な判断をしやすくなります。さらに、堂々巡りになることも減るので、常に頭の中がスッキリした状態でいられます。

 

ではなぜ、「書く」だけなのに、自分の「現在」を知ることができるのでしょうか?

 

その理由は、書くことで自分の頭の中が「見える化」され、いま自分が感じていることや状況を俯瞰的に整理・把握できるからです。

 

このように自分の状況を客観的に認識することを「メタ認知」といいます。紙に書いて可視化することで、自分の現状を客観的に認識しやすくなります。

 

次ページ書くことは人に話すよりも効果的なワケ

※本連載は、大平信孝氏の書籍『部下は動かすな。』(すばる舎)から一部を抜粋し、再編集したものです。

部下は動かすな。

部下は動かすな。

大平 信孝

すばる舎

「部下が動いてくれない」「部下が一向に成長しない」「怒っても褒めてもうまくいかない」「チームが全然まとまらない」「リーダーとしての自信がない」… このような悩みを抱えるリーダーのあなたは、なんとかして部下・チ…

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