(※写真はイメージです/PIXTA)

部下が動かない原因は、リーダーシップを発揮するための手順を踏んでいないからです。リーダーシップの発揮は、「後天的」に磨けるスキルです。つまり、順番を知って、順を追って練習すれば、誰でもできるようになります。エグゼクティブコーチの大平信孝氏が著書『部下は動かすな。』(すばる舎)で明らかにします。

部下が動かない原因は4つしかない

でも、安心してください。

 

リーダーシップ発揮というのは、「後天的」に磨けるスキルです。つまり、順番を知って、順を追って練習すれば、誰でもできるようになります。

 

その、誰でも再現できるようにポイントを体系化したのが、これからご紹介する「リーダーシップ構築の4ステップ」です。

 

ステップ①「自分」を知る
ステップ②「セルフリーダーシップ」を発揮する
ステップ③「相手(部下・チームなど)」を知る
ステップ④「リーダーシップ」を発揮する

 

ステップ①から③までの土台があって、はじめてステップ④「リーダーシップを発揮する」が可能になります。

 

うまく機能していないチームのリーダーは、いきなり「リーダーシップを発揮する」から始めようとします。

 

確かに、一時的には成果を出せるかもしれません。ですが、結果的には、チームとして機能せずに迷走してしまうケースが多いのです。

 

リーダーは、まずは、「リーダーシップ構築」のためには4ステップあることを知ってください。

 

20世紀最高の知性のひとりと言われるピーター・ドラッカーは次の言葉を残しました。

 

「まず自分をマネジメントできなければ、他者をマネジメントすることはできない」

 

これは、「①自分を知る」「②セルフリーダーシップを発揮する」ことの重要さを表していると言ってもいいでしょう。

 

なぜなら、自分をマネジメントするには、自身の内面を洞察し、より深く理解している必要があります。

 

私はこの10年、リーダー自身をマネジメントする方法を、リーダー向けの研修、セミナー、グループセッション、個人セッションなどで伝え続けてきました。

 

意識を向ける順番を、「まず部下から、リーダー自身」に変えるだけでも、リーダーシップをスムーズに発揮できるようになります。

 

チームにおけるボタンの掛け違いが格段に減り、ギアが噛み合うようにチームメンバーに思い・考えが「伝わる」ことが増えていくのです。

 

まずは自分を理解し、次に相手を理解する。そのようにマネジメントを始めないと多くの場合、リーダーがひとり相撲を取っている状態になります。

 

こうなると言葉やメソッドだけがひとり歩きしてしまい、「頑張って説得しても伝わらない」「せっかくの指導も徒労に終わる」という状態に陥ります。

 

繰り返しになりますが、部下が動かない原因は、リーダーシップを発揮するための手順を踏んでいないからです。

 

原因は4つしかありません。

 

①リーダーが、「自分自身」のことを知らない
②リーダーが、セルフリーダーシップを発揮せず、自分をマネジメントできていない
③リーダーが、「部下」や「チーム」のことを知らない
④リーダーシップのやり方を間違えているか、スキルや経験が不足している

 

これだけです。

 

大平信孝
株式会社アンカリング・イノベーション代表取締役

 

 

 

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    ※本連載は、大平信孝氏の書籍『部下は動かすな。』(すばる舎)から一部を抜粋し、再編集したものです。

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    大平 信孝

    すばる舎

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