「医師になった理由?給料をもらって感謝される仕事ですから」脳神経外科医が教える、人生の目標と幸せの探し方

「自分が何をしたいか分からない」…そのように悩む若い世代は少なくありません。充実した人生を送るには、「人に勧められたから」といった受動的な選択をするのではなく、自分の思いに正直になることが重要です。脳神経外科医として活躍する筆者が、自らの経験を通し、率直な思いと考えを語りながら解説します。

チャンスをつかむためには、自分の思いに正直になる

若い世代には自分が何をしたいか分からないと思う人も多いようです。

 

若いうちは悩みが多いものですし、今は特にいろいろな情報が溢れていますから、悩むのも当然だと思います。

 

ただ重要なのは、簡単に諦めてはいけないということです。いろいろな人との話や出会いを重ねていくうちに、自分を変えるチャンスも一度や二度はきっと転がり込んでくるはずですから、それをしっかりつかんでほしいと思います。

 

そして、そういうチャンスをつかむためには、普段から自分の思いに正直になることが大切です。何をしたいのか、自分がどうしたいのかという思いに率直になるということです。

 

例えば仕事を選ぶときも、必ずしも人のためになるとか、世の中のためになるといった高尚な目的でなくてもいいと思っています。僕自身がよく「人を助けたくて医師になったのですか?」と聞かれるのですが、正直にいえばそれほど純粋な思いがあったわけではありません。

 

いえ、もっと不純です。ぶっちゃけてしまえば、医師というのは給料をもらいながら感謝される仕事だからです。販売業なら商品を売って顧客に「ありがとうございました」と言って給料をもらうのに、医師は人から感謝されて給料がもらえるわけですから、こんなにすばらしい仕事はないと思ったのです。

 

医師になるきっかけが家族や親類、自分自身の病気だったという人は多いです。ただ、そうしたきっかけから医療界に興味をもつようになったとしても、ずっとそれだけでモチベーションを保つのは難しいと思うのです。

 

実際、医師になったモチベーションについてたくさんの人に聞いたのですが、やはり多かったのが給料の高さや職業としての安定性でした。でも、実際にそうした実利的な目的意識がなければ、現実問題として厳しい受験戦争や研修期間を乗り切っていくのは難しいと思います。

 

僕は医師になり、治療をして患者やその家族に喜んでもらって初めて人を助ける喜びを知りました。仕事をするようになってから、人に貢献する喜びや誇らしさ、やりがいを感じたのです。それは医師としての経験が長くなればなるほど大きくなっていきましたが、医師になる前の自分には実感できないものでした。

 

だから、入り口は現実的なことでもいいのです。人生は1回きりですから「おいしいご飯を食べていい服を着て、たくさん旅行に行って、幸せな一生を過ごしたい」が目的であってもいいし、豊かな生活をしながら仕事を充実させたいという思いがあってもいいと思うのです。とにかく崇高な動機がなくても、それで目的意識が明確になるのであればいいと思っています。

 

むしろ気をつけなければいけないのは、成績がいいからとか、周りの人に勧められたから医学部を受験したという人です。受動的な理由で医学部を選ぶと、途中で気力が追いつかなくなり、ドロップアウトする確率も高くなります。

 

現実的な理由でも不純な理由でも、とにかく何でもいいから自分を突き動かすものがあったほうがいいということです。

情報過多なぶん、チャンスはいろんなところにある

もしも今、自分が何をしたいのか分からないという人は、まずは自分にとっての憧れやモチベーションを見つける努力をしたらいいと思います。今は情報過多で選ぶのは大変ですが、その代わり、いろいろなところにチャンスが落ちています。

 

例えば、ハラミちゃんというピアニストがいます。

 

彼女はYouTubeで話題になる前、ひきこもり生活を送っていたそうです。もともとピアニストの夢を諦めて一般企業で働いていた彼女ですが、仕事量が多過ぎて心身ともに疲れ切ってしまい会社を辞めてひきこもってしまったのです。

 

でも以前の会社の先輩に誘われてストリートピアノを演奏する動画をアップしたところ、爆発的な人気が出てCDデビューまで果たし、今や彼女のチャンネルの登録者数は189万人(2021年12月現在)になっています。ひきこもっていた時期に、YouTubeがきっかけでビッグチャンスが転がってきたのです。(※)

 

※withnews「都庁ピアノで超絶演奏 挫折からの反響、人生が変わったハラミちゃん」

 

今は個人でもインターネットを通じて多くの人に知ってもらえる時代です。ミュージシャンだけでなく、小説やイラストや曲をアップする投稿サイトもありますし、事業アイデアがあったらクラウドファンディングで資金を集めることもできます。

 

もちろん、努力あってこその結果だと思いますが、今はインターネットが発達したおかげで、多様な人が成功するチャンスも大きくなったのです。

 

【8/18(土)関連セミナー開催】
節税、相続、贈与対策から資産形成まで…10万円から始める不動産クラウドファンディング

医師
脳神経外科東横浜病院 副院長 

2001年、東京慈恵会医科大学を卒業、2005年、厚木市立病院勤務。
その後、独立行政法人国立病院機構横浜医療センター勤務を経て2012年、東京慈恵会医科大学脳神経外科学講座助教。
2015年、同大学同講座 講師・診療医長。2018年、医療法人社団のう救会 脳神経外科東横浜病院 副院長になる。

著者紹介

連載脳神経外科医が優しく教える、人生を成功に導く「しくじり」のすすめ

人生を成功に導く「しくじり」のススメ

人生を成功に導く「しくじり」のススメ

郭 樟吾

幻冬舎メディアコンサルティング

イライラを家族や友人にぶつけて雰囲気を悪くしてしまった、試験やプレゼンの準備が不十分なまま当日を迎えて慌てることになった、など日常での小さな失敗は誰にでも起こり得ることです。 失敗と聞くとネガティブなイメージが…

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

登録していただいた方の中から
毎日抽選で1名様に人気書籍をプレゼント!
会員向けセミナーの一覧
TOPへ