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融資担当者が上司と来訪…銀行からの「脈ありサイン」
では、現状のモテ具合はどの程度だろう。
例えば、毎月のように融資の担当者から連絡がくる。これは気に入られている可能性がある。恋愛と同じで、相手が「会いたい」と思っているサイン。担当者が上司と一緒に来たり、投資信託などを勧められる。これもいい兆候で、惚れられている可能性が高い。担当者にとって上司は家族のようなもの。恋愛相手に家族を紹介するのは、かなり脈ありと言える。
上司を連れてくるようになったら、借りられる金額も増える。金融機関内では役職が上がるほど融資を決定できる金額が大きくなる。他行との取引について聞かれたら、かなり惚れられている。これは、異性に「付き合っている人がいるか」「どんな人なのか」と聞くようなもの。こういう質問は気がある相手にしかしない。
会社側からすると、好意を持ってくれる金融機関は1行より2行のほうがいいし、できれば3行くらいあると安心だろう。これは融資元を複数持つという意味もあるが、お互いを意識させる意味もある。銀行などの金融機関は他行の様子を気にする。他行との取引状況や付き合いを聞くのもその一つで、「あの銀行が貸すなら、うちも貸そう(貸して大丈夫)」と判断するケースが多い。現状としてそこまで惚れられていなければ、これからの対応で惚れさせよう。
例えば、担当者が売り込みに来る商品を付き合いで買ってみる。買うのが難しくても、少なくとも営業トークをきちんと聞く。細かなことだが、重要なのは積み重ねだ。付き合ってもらいたいなら、付き合う。良い関係は一朝一夕で築けるものではない。
菅原 由一
SMGグループ CEO
SMG菅原経営株式会社 代表取締役
SMG税理士事務所 代表税理士
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