「自考する力」は社会に出てからも必要
■メリットその②子どもに『本物の学ぶ力』がつく、絶対的に成長する
「学ぶ力=学力」とはいったい何でしょうか?
まず、成績と学力の違いを考えてみましょう。
通知表や偏差値などで表示されるのは、子どもの成績です。テストや課題、授業態度などから学校の先生が評価するのが通知表の成績。模試を受けて、その結果から数値化されるのが偏差値です。
では、学力とはいったい何でしょうか?
「学校教育基本法」などで文科省が定義している学力の三要素は、
①基礎的・基本的な知識・技能。
②知識・技能を活用し、自ら考え、判断し、表現する力。
③主体的に学習に取り組む意欲。
とあり、「学力」という言葉は、法律で定義されています。
成績は、学力に含まれる一部でしかありません。要するに学力とは、人間性や体力と同様に、「続いていく人生において、学んだことをうまく使い、幸せに生きていくための力」ということになります。
そして、この生きていく力は、同じ受験生なら、圧倒的に塾なし受験をすることによって養われると考えています。
ではなぜ、塾なし受験で、本物の学ぶ力がつくのでしょうか。
理由は、自分で考えるからです。どうすれば目標を達成できるか考える。そのために何をすべきか考える。自分の実力を分析して対策を考える。このように自分自身で考えながら、合格までの道のりを歩いていくからで、本物の学ぶ力はこうして培われていくのです。
プラン ➡ 計画を立てる。対策を立てる。
ドゥ ➡ 勉強する。模試を受ける。
チェック ➡ 自己分析、実力分析、結果分析をする。
アクション ➡ 計画や対策を見直す、立て直す。
これらの要素が、塾なし受験計画を進める中で必要、かつ自然に行われていきます。
自らの行動(受験勉強)は、自分で考えた方法や選択とリンクしている。つまり、自分で考えてやっている。「自考する」、これがポイントなのです。
塾で大人から与えられた課題をこなして力をつけていくよりも、自分で必要なことを考え、選び取って力をつけていくほうが、本当の学力=生きていく力がつく、というわけです。
①具体的な方法やプロセスを、段階的に自分の頭で考えていくことによって、目標を達成するためにどうすればいいのか、考えつつ進める体験をしている。
②自分で考えるということは、なぜ、この勉強が今の自分にとって必要なのか、その理由を理解しながら勉強している。
自分で考える力は、塾の先生が作ったカリキュラムを、言われるがままやっていても身につきません。反対に、塾なし受験を乗り越えた子どもは、自然とその力が身についてくるというわけです。そしてこの自考する力は、社会に出てからも必要となる力なのです。