感動のエピソード…「軽くて切れ味のいいピーラー」誕生の背景

リウマチで手が不自由になってしまったお客様から「握力が弱くても使える、切れ味のいいピーラーはありませんか」とお問い合わせがありました。料理道具専門店の飯田屋はこの要望にどう応えたか。飯田屋6代目店主が著書『浅草かっぱ橋商店街 リアル店舗の奇蹟』(プレジデント社)で明かします。

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切れ味のいいピーラーはありませんか?

■究極の切れ味「エバーピーラー」開発物語

 

究極の肉焼きフライパン「エバーグリル」に続いて、究極の切れ味のピーラー「エバーピーラー」の開発にも着手しました。ともに「受け継げる」ことが特長です。

 

これも、きっかけはお客様からのお問い合わせでした。

 

あるとき、リウマチで手が不自由になってしまったお客様から「握力が弱くても使える、切れ味のいいピーラーはありませんか」とお問い合わせがありました。

 

そこで、さまざまなピーラーを使い比べ、最も切れ味がいいと思われる商品をお客様にご提案したところ、ご納得の上お買い上げいただくことができました。

 

ところが後日、そのお客様から「まったく切れない」とクレームがあったのです。お客様は「もっと軽い力で切れて、もっと軽く持てるものが欲しい」とおっしゃいます。

 

お客様のご要望をピーラーの製造メーカーに伝えたのですが、「そんなに切れ味がいいピーラーを求めるなんて、その人くらいじゃないですか」「今あるもので十分だと思います」と取りあってもらえません。

 

「もっと切れ味がよく、安全で、握力を必要としないものはないだろうか」
「そもそも使い捨てではなく、一生涯使えるものはつくれないだろうか」
「市販されているピーラーの形状は、本当に最善の形なのか」

 

一度考えはじめると、どんどんと疑問が湧いてきます。

 

メーカーにはお客様の声を基にいろいろと提案してみましたが、本気で商品開発に取り組んでくれる会社は現れません。ならばと「飯田屋も資金を出すから一緒にピーラーをつくろう」と声をかけました。しかし、大手企業からは丁寧にお断りされてしまいます。小さな店が言うことなど聞いても、商売にはならないと思うのでしょうか。

 

ただその中で岐阜県関市にあるサンクラフトの営業担当、西剛久さんは違いました。アイデアを話すと「おもしろいですね! やってみましょうか」とその場で快く引き受けてくださったのです。

 

新しく開発するピーラーですが、切れ味に特化し、野菜をなでるだけで皮がむける構造の製品をつくりたいと提案しました。

 

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株式会社飯田代表取締役社長

大正元年(1912年)に東京・かっぱ橋で創業の老舗料理道具専門店「飯田屋」6代目。料理道具をこよなく愛する料理道具の申し子。TBS「マツコの知らない世界」やNHK「あさイチ」、日本テレビ「ヒルナンデス!」など多数のメディアで道具を伝える料理道具の伝道師としても活躍。自身が仕入れを行う道具は必ず前もって使ってみるという絶対的なポリシーを持ち、日々世界中の料理人を喜ばせるために活動している。監修書に『人生が変わる料理道具』(枻出版社)。2018年、東京商工会議所「第16回 勇気ある経営大賞」優秀賞受賞。

著者紹介

連載浅草かっぱ橋商店街で営業方針は「売るな」で大繁盛

※本連載は飯田結太氏の著書『浅草かっぱ橋商店街 リアル店舗の奇蹟』(プレジデント社)を抜粋し、再編集したものです。

浅草かっぱ橋商店街 リアル店舗の奇蹟

浅草かっぱ橋商店街 リアル店舗の奇蹟

飯田 結太

プレジデント社

効率度外視の「売らない」経営が廃業寸前の老舗を人気店に変えた。 ノルマなし。売上目標なし。営業方針はまさかの「売るな」──型破りの経営で店舗の売上は急拡大、ECサイトもアマゾンをしのぐ販売数を達成。 廃業の危機に…

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