(※画像はイメージです/PIXTA)

なぜ外貨建て保険を勧めてくるのでしょう? それは、銀行にとって外貨建て保険の販売手数料が円建ての保険や投資信託よりも大幅に高いからです。甘い言葉にはウラが…、こんな営業には注意が必要です。ファイナンシャルプランナーの長尾義弘氏と横川由理氏が『NEWよい保険・悪い保険2022年版』(徳間書店)で解説します。

保険ショップは適切なアドバイスを受けられる?

保険の相談先が多様化しています。ひと昔前は保険会社の営業職員から加入することが多かったのですが、現在は銀行や保険ショップなど選択肢が増えてきました。商品を購入するときには、同じ商品ならなるべく安く買いたいものですね。でも、保険は、同じ保険会社の同じ商品であれば、どこから加入しても保険料はまったく同じ。「保険料は割引きしてはならない」と、法律で決まっているからです。

 

保険について自分であれこれ調べますが、やはり相談できる人がいれば心強いもの。では、どこに相談しましょうか?大手国内保険会社の商品に加入したい場合には、その保険会社にコンタクトを取ります。メリットは、保険金の請求や各種変更手続きの際、担当者と直接話をできること。デメリットは、その保険会社の商品しか取扱いがないこと、そして保険料が割高なことです。

 

保険ショップは駅前やショッピングセンターの中に出店しています。相談という意味では気軽に行うことができるでしょう。以前は相談した日に、「あれよ、あれよ」という間に契約させられた時代がありましたが、現在は、初回の相談は1時間程度かけて意向を伺い、当日には契約しないという流れになっているようです。保険ショップの存在感が大きくなっている半面、「手数料の高い商品ばかり勧めているのでは」と金融庁から疑問を持たれている面もあります。

 

保険ショップには1社専属といってひとつの保険会社の商品しか取り扱いしないお店と乗り合い代理店といって、多くの保険会社の商品を取り扱うお店の2つがあります。

 

保険料は、年齢や性別によって割安となる保険会社が異なります。家族で見直すときは、多くの保険会社の商品を比べられるとよいですね。

 

しかし、保険の販売員に相談をしても、結局は保険に加入するという選択肢しかありません。たとえば、子育て世代なら生命保険に加入するべきですが、子どもが就職した後は必要ありません。こんなとき、保険を販売しないファイナンシャルプランナーなら、「必要ありませんよ」といってくれるかもしれませんね。

 

生命保険、誰を通じて加入した?

相談先ごとの特徴がある

保険の営業員

 

保険乗合代理店

 

銀行の窓口

 

ファイナンシャルプランナー

 

ネット・通販

 

長尾 義弘
ファイナンシャルプランナー
横川 由理
FPエージェンシー代表

 

 

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NEWよい保険・悪い保険2022年版

NEWよい保険・悪い保険2022年版

長尾 義弘
横川 由理

徳間書店

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