写真:PIXTA

フィリピン株総合指数・PSEIは、1月20日終値で、7,261.54と7,300を下回り、軟調な動きになっています。ハイパーインフレ、FRBの早期利上げ、バランスシート縮小、オミクロン株の世界的な流行……投資家心理が弱含みになっている模様です。そのようななか、グロース株からバリュー株へと市場の注目がシフトする動きが見られます。一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングのエグゼクティブディレクターの家村均氏のレポートです。

アナリストコンセンサスで高評価

 

Robinsons Retail Holdings Inc.(RRHI)は、50日移動平均からの乖離が13.2%に達しました。これは、2020年4月2日以降、RRHIの最大の乖離です。その間、強気な値動きが続き、RRHIは31.9%上昇しました。ファンダメンタルズ的にも、同銘柄は5年平均のPERから1標準偏差で取引されています。5年間の平均PERが22.8倍であるのに対し、20.07倍で取引されています。

 

RRHIは、フィリピンの上場小売銘柄の中でもアナリストコンセンサス人気のある銘柄の一つです。現在、ブルームバーグのコンセンサスレーティングは5点満点中4.88です。12ヵ月の目標株価は77.60で、現在の終値から30%超のアップサイドになります。ABキャピタル証券では、同社の2023年一株あたり利益予想3.57に基づき、12ヵ月の目標株価をP81.00/株としています。これは、2021年から2023年までの一株あたり利益のCAGRが16%であることを意味します。一般消費財需要の回復、Eコマースの売上向上、実店舗の継続的な拡大が同社の原動力となります。

グルーバルマネーの動きもみていくことが重要

 

直近で材料が出ている、フィリピン株式の割安銘柄を見てきました。FRBのインフレ対応によるテーパリングと利上げの加速化、さらにはバランスシート縮小。そしてオミクロン株のパンデミック化に伴い、グロース株を中心に株価下押し圧力が強いですが、グロースからバリューへの資金シフト、アメリカから新興国含む他市場への資金シフトも予想されるなか、グローバルマネーの動きをしっかり見ていくことが重要な局面と認識しています。

 

 

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※当記事は、情報提供を目的として、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングが作成したものです。特定の株式の売買を推奨・勧誘するものではありません。
※当記事に基づいて取られた投資行動の結果については、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティング、幻冬舎グループは責任を負いません。
※当記事の比較するターゲット株価は、過去あるいは業界のバリュエーション、ディスカウントキャッシュフローなどを組み合わせてABキャピタル証券のプロアナリストが算出した株価を参考にしています。

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