大手製薬メーカー勤務・25歳男性、社会人3年目にして「不動産投資」を始めたいワケ (※写真はイメージです/PIXTA)

医薬品業界における“営業職”ですが、専門性が高いゆえに他業界の営業職に比べて収入は高めです。大手製薬企業であれば平均給与が1000万円を上回ることも…。人生安泰の職業のように思われますが、最近は将来に不安を抱き、お金の勉強や資産運用に取り組むMRも増えているようです。MR歴3年目にしてすでに不動産投資を検討している遠藤さん(仮名)に、MR業界のリアルを伺いました。

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最近、将来のために「お金の勉強」を始めるMRが増加

MRは医薬情報担当者と呼ばれるように、医療の現場に医薬品の情報を伝え、また現場からも情報収集することで、医薬品による治療の一端を担う存在です。

 

その特殊性から、自社製品についてだけでなく、さまざまな疾患についての基本的な理解や担当エリアの医療状況、さらには国の医療制度の動向など、幅広い知識が求められます。

 

また、情報活動の相手は医師や薬剤師といった医療の専門家たち。皆さん極めて多忙であり、わずかな時間で適切にやりとりするコミュニケーション能力も求められます。

 

そうした高度な知識とスキルが求められる分、遣り甲斐(やりがい)も大きなものがありますが、一方で将来のことを考え、お金の勉強を始めるMRの方が増えています。

「業績好調でも早期退職の募集。将来に不安を感じる」

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【遠藤さん(仮名)のプロフィール】

年齢:25歳(男性、経済学部卒)

所属:国内大手メーカー(営業)

担当:クリニック

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遠藤さん(仮名)は国内大手メーカーに入社して3年目のMRです。現在は東北地方の支店に勤務し、担当エリア内のクリニックを50軒ほど回っています。

 

「1年目はMRの認定試験に合格するため、研修と勉強漬けでした。現場に出てからも、最初はどう動いていいか分からずに右往左往。先輩や支店長の指導を受けながら、ようやくMRの仕事の面白さを実感し始めているところです」

 

遠藤さんの現在の課題は、自社製品のデータや学術的な裏付けを理解したうえで、医師の方たちのニーズや課題に合わせたコミュニケーションを取っていくことです。

 

「ニーズや課題はドクターによってそれぞれ違うので、そこをどう見極めるのかが難しいですね。さらにその先には一人ひとりの患者がいるわけで、誰からも信頼されるMRになるというのが目標です」

 

MRは普段、患者たちの視野には入っていません。医療の一端を担うといってもいったいどこにいて、何をしているのか見えにくいことは否めません。

 

だからこそ遠藤さんは、医師だけでなく、薬剤師や患者まで、誰からも信頼されるMRであることが大切だと考えているそうです。

 

「ただ、製薬業界ではここ数年、業績好調な大手や外資系でも希望退職募集を行うケースが出てきており、将来について一抹の不安が胸をよぎることもあります」

 

そこで遠藤さんは最近、将来に備えるためにネット証券に口座を開設し、投資信託の自動積み立てを始めました。

 

少しずつ投資への関心が生まれ、ネットでお金についての情報を調べたりするようになったそうです。

 

「先日、社内研修のあと、親しくしている先輩と食事に行ったとき、投資の話になったんです。僕はまだまだ初心者なんで、NISA(ニーサ)やiDeCo(イデコ)など、税金の優遇制度についていろいろ質問していたら、その先輩はほかにも不動産投資をやっているというんです。不動産投資ってどんなものなんだろうと、急に興味が湧いてきました」

 

さっそく遠藤さんは、不動産投資についての書籍を買ってきて読んだり、不動産会社のセミナーに参加してみたりすることにしました。

 

そこで区分ワンルームから始める不動産投資のプランを聞き、少しずつ不動産投資の全体像を理解し始めているところです。

 

MRとしての仕事の手ごたえを感じつつも、将来への不安があるのであれば、遠藤さんのように一歩ずつ、将来に備えたツールとしてお金を学ぶのはとても大事です。

MRを取り巻く、医薬品業界の「厳しい変化」

MR認定センターのデータでは、国内のMR数は2013年度の6万5752人をピークに7年連続で減少しており、その間、1万2166人も減っています。

 

その背景には、薬価の引き下げや後発医薬品の普及などから国内市場の収益環境が厳しくなっていることがあります。医薬品市場調査などを行っているIQVIAジャパンによると、国内市場の年平均成長率は16~20年度がマイナス2%、21~25年度がマイナス2%~プラス1%と、緩やかな縮小が続くとしています(図表1)。

 

出典:AnswersNews「新型コロナ、医薬品市場への影響は来年まで続く」
[図表1]2025年度までの国内医薬品市場の予測 出典:AnswersNews「新型コロナ、医薬品市場への影響は来年まで続く」

 

その一方、スペシャリティ医薬品は高い成長が予想されています。こうしたスペシャリティ医薬品の市場全体に占める割合は、15年度の31.0%から25年度には43.2~44.2%となり、また、21~25年度に発売される新薬の売上高の6割以上はスペシャリティ医薬品が占めるというのです。もちろん、生活習慣病などのプライマリ医薬品を必要とする患者も多く、引き続き売上額の大きな製品がいくつもあります(図表2)。

 

出典:「IQVIAジャパン 25年度までの国内市場規模10.4~10.6兆円 新薬含む特許品成長率は+9.9~10.9%」
[図表2]日本市場全体に占めるスペシャリティ医薬品、バイオ医薬品の割合 出典:「IQVIAジャパン 25年度までの国内市場規模10.4~10.6兆円 新薬含む特許品成長率は+9.9~10.9%」

 

ただ、医薬品業界全体のこうした構造変化がMRのあり方や業務スタイルに少なからず影響することは間違いありません。

 

 

大山 一也

トライブホールディングス 代表取締役

 

高橋 侑也

 

 

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株式会社トライブホールディングス 代表取締役社長

1979年生まれ。東京の不動産投資会社にて、土地売買からアパート、マンション、ビル建設までを幅広く手掛ける。自らが考える不動産価値と収益を最大化する不動産物件を実現するため、2010年に㈱トライブを共同で設立。翌2011年、同社代表取締役就任。これからの高齢化社会では、不動産と医療は密接に連携すべきという持論の下、高収益と高付加価値を同時に実現する独自の不動産物件を多数手掛ける。自ら沖縄の医療法人にも助力し、倒産しかけた医療施設の再建に乗り出し、再生させた。また、新たな医療法人の立ち上げにも参画し、地域医療の活性化に努めている。著書に『なぜ医者は不動産投資に向いているのか?』『資産10億円を実現する 医師のための収益物件活用術』(いずれも幻冬舎)がある。

著者紹介

トライブホールディングス 

大学卒業後、リスク管理や収益追求を企図した金融会社に勤務し、投資用不動産に興味をもち運用を始める。その後、大手中古ワンルーム業者へ転職。営業の中核として数多くのコンサル業務を行う。日々時間に追われながらも、「何か運用しなければ」と考えている人をサポートしたいという強い思いで、トライブホールディングスにジョインする。前職などで培った金融知識やノウハウを活かし、不動産に限らず運用商品全体のコンサル業務を行っている。

著者紹介

連載MRサバイバル時代を勝ち抜く!事例で学ぶ「MRのための不動産投資」

※本連載は、大山一也氏と高橋侑也氏による共著『事例で学ぶ MRのための不動産投資』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

事例で学ぶ MRのための不動産投資

大山 一也
高橋 侑也

幻冬舎メディアコンサルティング

MRの「将来の悩みや不安」は「不動産投資」が解決する! 「今の働き方をこれからもずっと続けていけるのか不安」 「家族のため将来に備えたいが、どこから手を付けたらいいか分からない」 「担当のドクターが投資に興味…

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