前回は、A氏の事例において建物の売却までの節税プランについて紹介しました。今回は、世帯年収5000万円のB氏の事例を見ていきます。

不動産投資に関心を持ったB氏だが・・・

<プロフィール>

医者B氏

50歳・男性

神戸市在住

 

医者奥様

45歳・女性

神戸市在住

 

家族構成:B氏、奥様、お子様1人(高校2年生)

年収:夫3000万円、妻2000万円

金融資産夫婦合算:1億円(現預金2000万円、有価証券3000万円、外貨投資信託5000万円)

所有不動産:なし

 

<不動産投資を始めるきっかけ・経緯>

これまで夫婦共働きで仕事に打ち込んでこられたB夫妻は、ご主人の年齢が50歳になったのを節目に、将来の資産運用について考えるようになったとのことです。既に個人では、株式や海外投資信託は運用されていましたが、夫婦が一緒に取り込める新たな投資を検討されていたところ、不動産投資をしている知人の話をきっかけに不動産投資に興味を持ち始められました。

 

しかし、不動産投資の取り組み方や物件取得方法は千差万別で、インターネットや書籍で調べても混乱が増すばかり。その上、どのような購入・運用の方法が適しているのかもわからない状況でした。

 

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資産管理法人を設立して個人にかかる税金を低減

目標

〈法人〉年間1500万円の税引き前キャッシュフロー

〈個人〉夫婦それぞれの節税

 

提案ポートフォリオ

[投資総額]5億円

1棟目 1億5000万円

2棟目 2億円

3棟目 1億5000万円

※この3棟以外に節税のため資産の組み替えは別途必要

 

〈法人〉

法人のポートフォリオから説明します。まず当社のサポートで資産管理法人を設立しました。法人を設立して不動産投資を行った場合、個人で実施するのと比べて、主に税率と経費面で違いがあります。Bご夫妻は高所得で、個人の税率(所得税・住民税)は最高の50%です。一方の資産管理法人の場合、法人税率約36%と大きく低減できます。

 

また法人を設立すれば、各費用が不動産賃貸業の必要経費として明確になり、損金扱いしやすくなります。さらに家族に役員報酬を出すなどし、所得分散ができる点も大きな節税ポイントです。法人の設立準備とともに、不動産ポートフォリオの提案を行いました。Bご夫妻が希望された年間1500万円の不動産所得を踏まえて、長期的な目標投資額としてトータルで5億円に設定しました。

 

この話は次回に続きます。

 

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本連載は、2014年11月4日刊行の書籍『はじめての不動産投資 成功の法則』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。※事例は実例を紹介していますが一部編集しています。また、理解することに重きを置くために数値を簡略化しております。不動産取得や売却に係る諸経費は考慮していません。税金計算についてもが、概算値を採用しています。

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藤原 正明

幻冬舎メディアコンサルティング

東京五輪による地価上昇の影響もあり、注目を集めている不動産投資。 しかし、実際に投資をはじめようとしてもはじめての人には分からないことだらけでなかなか手が出ない、ローリスクと聞いて始めてみたけれど、成功というに…

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