(※写真はイメージです/PIXTA)

中小企業経営者のなかには、会計を敬遠する人も少なくありません。しかし、会社の数字が読めると、「先月の売上は?」「利益は?」といった疑問が浮かんでも、自分で即時解決できるのです。それによってますます会計への関心が高まり、会社の成長につながっていきます。数字が苦手な経営者に向け、会計士がスタート地点からやさしくレクチャーします。

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「できるところから取り組む」のが、会計活用のコツ

会計を活用するコツは、ステップを分けて、できることから取り組むことです。最初から完璧を目指すのはお勧めしません。いきなり会計の専門書を手に取って、高度な分析をしようとしても、経営に役立てることは不可能です。

 

会計に取り組むときには、次の4つのステップに分けて考えます。

 

ステップ1 帳簿を整然・明瞭・網羅的に「書ける」ようになる 

ステップ2 会計の情報を正しく「読める」ようになる 

ステップ3 会計を経営に「使える」ようになる

ステップ4 自社の情報を「話せる」ようになる

 

まず、ステップ1「書ける」を詳しく定義すると、「日々の取引を整然かつ明瞭に、しかも網羅的に記帳すること」になります。

 

少し言葉が難しいので、「会計を記録すること」にまつわる作業を広くイメージしてください。取引を会計ソフトに記録することや、帳簿のもとになる領収書を整理したりすることも、「書ける」に含めて考えます。漏れなく、あとから見やすいように記録することがポイントです。

 

初めて会計にチャレンジしようとする人は、いきなりステップ3の「使える」から学ぼうとしがちですが、それでは実務に応用することは不可能です。きちんと「書ける」ができていないと、間違った情報が会計に記録されるわけですから、読んでも意味がなく、使ったり、話したりすることもできません。

 

ステップ1から順番に理解していくのは、一見遠回りに思えるかもしれませんが、これは唯一にして最短のルートなのです。

 

 

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本記事は『たった3か月で売上高倍増!これだけは知っておくべき社長の会計学』(幻冬舎MC)より抜粋・再編集したものです。

たった3か月で売上高倍増!これだけは知っておくべき社長の会計学

たった3か月で売上高倍増!これだけは知っておくべき社長の会計学

小形 剛央

幻冬舎MC

「会計」と聞くと、「面倒だけどやらなくてはいけないもの」というイメージを持つ人は少なくないはずです。 税務申告のため、融資を受けるため、売上や利益の金額を確認するため…。会計の役割をそういったものだけだととら…

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