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在宅医療のクリニックはどう選べばいいですか?
■主治医に相談、地域の口コミも聞く
かかりつけの先生や、ケアマネジャー、地域の口コミも聞いてみましょう。すでに介護保険のサービスが入っていたら、その事業所の方に聞いてみてもいいでしょう。長年お世話になっている診療所が実は在宅療養支援診療所ということもあります。そのまま在宅医療にはいってもらえることもありますし、そこから紹介してもらえるとスムーズです。
■クリニックの探し方
在宅医療を受ける上で、特に自宅で最期まで過ごす(自宅で亡くなる)ことを考えている場合は、24時間体制が整っている在宅療養支援診療所に依頼するのがよいと思います。
また、同じ在宅療養支援診療所でも、医師の専門性や外来診療とのバランス、併設されている施設やサービス事業所(訪問看護ステーションやデイサービスなど)などによって、診療所の特徴があり、その強みはさまざまです。看取りはほとんど行っていない、がん終末期患者はほとんど診ていないという可能性もあります。
したがって、がん終末期の方は、看取りの実績、緩和ケアの実績などを評価された「在宅緩和ケア充実診療所」と認可されている診療所で探すのも一つです。
一つの診療所から訪問診療に行くことができる範囲は、診療所のある場所から半径16キロ以内と法律で決まっています。エリア内であっても、患者さんがいっぱいで引き受けられない場合もありますので、まずは問い合わせをしてみましょう。
ご自分の住む地域で、どんな在宅医療が可能なのかを早いうちから知っておくことは、ご家族にとってもご自分にとっても、安心材料になるはずです。
■「ご本人に合う」のがいちばん
自宅に来てもらってお付き合いすることになる医療機関ですから、やはり「ご本人にいちばん合ったクリニック」を選びたいもの。
医師と患者といえども、やはり人間どうしですから相性もあります。お互いに正直に本音でコミュニケーションできたほうが、その後もスムーズに進むはずです。もしも、どうしても相性が合わないときには、診療所を変更するのも一つのやり方かもしれません。
中村 明澄
在宅医療専門医
家庭医療専門医
緩和医療認定医
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