※画像はイメージです/PIXTA

故人が持っていた車は、誰かが相続して使う場合だけでなく、売却や廃車の場合も一度は相続の手続き(名義変更)をする必要があります。「車の相続」についてみていきましょう。

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    自動車保険の名義変更も忘れずに

    車の相続手続きでは、自動車保険の名義も変更しておく必要があります。

     

    保険の名義変更をしないまま事故を起こしてしまうと、補償が受けられない恐れがあるので十分に注意しましょう。

     

    自動車保険には、強制加入の自賠責保険のほか任意で加入する任意保険がありますが、どちらも保険会社に連絡して名義を変更しましょう。

    車も相続税の対象になる

    車を相続したときは、預貯金や不動産と同様に相続税の対象になります。

     

    ただし、車以外のものを含めた遺産総額が相続税の基礎控除額以下であれば、相続税は課税されません。

     

    [図表]相続人の数と相続税の基礎控除額
    [図表]相続人の数と相続税の基礎控除額

     

    相続税は遺産全体の価額をもとに計算します。そのため、車の価値を評価して遺産の価額に加える必要があります。

     

    車の価値は、死亡日の時点の取引価格で評価します。中古車販売業者に査定してもらうか、インターネットで車種と状態が似通った車の買取価格を調べます。

     

    価格を調べることができない場合は、死亡日の時点の同種の新車の小売価額から定率法による償却費を差し引いた価格で評価することもできます。自動車の税法上の耐用年数は長くても6年であることから、年式が古く中古車市場でも取引されていないような車であれば、0円で評価することもあります。

    相続税申告での申告漏れに注意

    ここまで、車の相続手続きと相続税評価の方法をご紹介しました。

     

    車の相続手続きはそれほど難しいものではありませんが、相続税申告が必要な場合は計上漏れに特に注意しましょう。

     

    車を財産として認識することがあまりないためか申告から漏れがちになりますが、高級車の場合だと数百万、場合によっては1,000万円単位で評価されることもあります。

     

    その規模の財産が漏れてしまうと税務署から指摘される可能性も高く、修正申告が必要になった場合のペナルティも多額になってしまうため、可能であれば税理士に任せて適正な申告をすることをおすすめします。

     

     

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    本連載は、税理士法人チェスターが運営する「税理士が教える相続税の知識」内の記事を転載・再編集したものです。

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