(※写真はイメージです/PIXTA)

本記事は、マネックス証券株式会社が2021年12月3日に公開したレポートを転載したものです。

来年の相場予想

来年の経済状況はオミクロン株の感染状況次第というところはあるが、それほど悲観していない。パンデミックが広がった過去2年で、人類はコロナへの対応策をかなり身につけてきた。

 

もっとも大きなのはワクチン開発の技術だろう。モデルナが今回のワクチン設計に要したのはわずか2日と伝えられる。

 

モデルナなどが開発しているmRNA=メッセンジャーRNAワクチンは、ウィルスの表面にあるタンパク質のゲノム配列を解析し、mRNAを人工的に合成し、脂質でコーティングして製剤化する。

 

ウィルスの遺伝情報さえ解析できれば短期間でできる。そしてAIがすでにそれを可能にしたことは証明済みである。オミクロン株も同様に封じ込めることができるだろう。

 

以上を前提に来年の相場予想を行う。

 

株価のファンダメンタルズである企業業績は増益率こそ大幅に鈍化するが増益基調は続く。

 

現在、日経平均の予想EPSは2,070円。本決算までに保守的に見積もっても5%は上方修正されるだろう。そして来期は10%程度の増益が市場コンセンサスと思われる。おそらく半年後の日経平均の予想EPSは

 

2,070 × 1.05 × 1.1 = 2,390 になっているだろう。

 

PERは15倍と過去平均並みを見込む。

 

2,390 × 15 = 3万5850円が来年の基準値だ。上下10%を基本的な変動域と考えれば 3万2000円台前半から3万9000円台までのレンジをコア・レンジとしたい。年明けしばらくしてからコア・レンジに入るとすれば、年明けはまだ3万円に乗るか乗らないかの水準だろう。

 

よって来年の高値・安値の予想としては

 

2万9000円~3万9000円とする。

 

米国の利上げ、景気サイクル、自然災害、地政学的リスクなどについては追って述べたい。

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