(※画像はイメージです/PIXTA)

中学受験専門カウンセラー安浪京子 × 教育ジャーナリストおおたとしまさ。「そもそも学校にいかずに中学生のうちから東大受験専門塾に通って鍛えるのが一番強い」と教育ジャーナリストのおおた氏は指摘します。言葉の真意とは。 ※本連載は安浪京子氏、おおたとしまさ氏の著書『中学受験の親たちへ 子どもの「最高」を引き出すルール』(大和書房)から一部を抜粋し、再編集したものです。

学校も塾もない中で起こる教育虐待

安浪 先ほど、学校の対応が二極化しているという話をしましたが、家庭の教育も二極化していると思います。休校中、勉強する子はしているけれど、勉強しない子は本当にしない。まったく勉強しない子たちは、ちょっときついことをいえば、そもそも中学受験をする土俵に上がっていないんですよね。

 

ただ、そういう家庭でも親は子どもに中学受験をさせたがるから、子どもは入試前の11月頃にしわ寄せがきて、「どこかに受かりたいなら全部、暗記して!」という勉強法になってしまうんです。

 

おおた たしかに、自分で勉強できる子はどんどんできちゃうだろうし、しない子はしないだろうし。一方で、いわゆる教育虐待的な、親が管理してできるだけ勉強させる「チキンレース」をしているおうちでは、家にいる間、何時間、勉強させられているんだろうと心配になっちゃう。だから、どんどん自分で進められる子は進めればいいと思うんだけど、「別にしなくていいや」という子がいてもいいと僕は思いますね。

 

安浪 たしかに、家にずっといて親子関係が最悪になっている家庭もあると聞きました。

 

おおた「今この時間だって他の子は勉強しているのかもしれないわよ。あんた、1つでも何か問題解きなさい!」とか言われていたら……ね。昼間、小学校に行って夕方から塾へ行って、家にいる数時間でガミガミ言われるだけなら耐えられたかもしれないけど。1日中、毎日、言われていたら身がもたないよなぁと、それが心配です。

 

安浪京子
株式会社アートオブエデュケーション代表取締役
算数教育家
中学受験専門カウンセラー

 

おおた としまさ
教育ジャーナリスト

 

 

 

中学受験の親たちへ 子どもの「最高」を引き出すルール

中学受験の親たちへ 子どもの「最高」を引き出すルール

安浪 京子 おおた としまさ

大和書房

中学受験では、親が子どもをサポートしようと一生懸命になるほど、無意識に子どもと一体化し、中学受験の迷信に縛られて子どもを追い詰めてしまいがちだ。子どもの人生は合格発表の瞬間に終わるわけではない。大人が子どもの受…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録