中学受験、大手塾の限界…「コロナ禍を境に崩れ始めた」の内情 (※画像はイメージです/PIXTA)

これまで「中学受験をするなら塾通いは必須」と言われてきました。しかし、新型コロナの感染拡大によって、こうした学習スタイルは変わりつつあります。※本連載は安浪京子氏、おおたとしまさ氏の著書『中学受験の親たちへ 子どもの「最高」を引き出すルール』(大和書房)から一部を抜粋し、再編集したものです。

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中学受験をするなら塾通いは必須なのか

■塾に通わないと合格できない

 

すでに「中学受験は、義務教育とは内容もレベルも大きくかけはなれた出題がされる」とお話ししました。ハイレベルで広い出題範囲に対応する力を、入試までの限られた時間内で習得せねばならないわけですから、戦略的な学習カリキュラムが必要であり、そのためには「中学受験」に精通していなければなりません。そういった意味からも、「中学受験をするなら塾通いは必須」と言われています。

 

塾とひとくちにいってもさまざまですが、ここでいう塾とは「中学受験専門の大手塾」。関東ならばサピックス、四谷大塚、早稲田アカデミー、日能研。関西ならば浜学園、馬淵、能開センターといったあたりになります。ターミナル駅で教室の看板を見ることもあれば、いろいろな場所でポスターを見かけたこともあるのではないでしょうか。

 

大ヒット漫画『二月の勝者』(高瀬志帆/小学館)では、冒頭で主人公が「君たちが合格できたのは、父親の『経済力』、そして母親の『狂気』」⦆と言い放ち、中学受験をめぐる塾の内情と家庭のドラマが展開されました。実際の現場は漫画の内容よりはるかに大変なことも多いですが(笑)、ここに登場する受験生も全員、大手塾に通っている設定となっています。大手塾がなぜ中学受験に強いかといえば、

 

①戦略的な学習カリキュラムと独自テキスト
②レベルに応じた授業の展開
③頻繁に実施するテスト
④入試の傾向分析と対策手法
⑤最新の入試動向
⑥学校の情報やパイプ

 

を持っていることに加え、中小塾とちがって在籍生徒数が多いことから、

 

⑦自分の立ち位置を把握しやすい
⑧切磋琢磨できる仲間が多数いる

 

という点が挙げられます。では、これらがなければ進められないのでしょうか。

株式会社アートオブエデュケーション代表取締役
算数教育家
中学受験専門カウンセラー

神戸大学を卒業後、関西、関東の中学受験専門大手進学塾にて算数講師を担当。生徒アンケートでは100%の支持率を誇る。プロ家庭教師歴約20年。きめ細かい算数指導とメンタルフォローをモットーに、毎年多数の合格者を輩出。中学受験、算数、メンタルサポートなどに関するセミナーを開催、算数力をつける独自のメソッドは多数の親子から支持を得ている。「きょうこ先生」として多数のメディアでさまざまな悩みに答えている。著書に『最強の中学受験 「普通の子」が合格する絶対ルール』など多数。

著者紹介

教育ジャーナリスト

1973年、東京都生まれ。麻布中学・高校卒業。東京外国語大学英米語学科中退、上智大学英語学科卒業。リクルートから独立後、数々の育児・教育媒体の企画・編集に関わる。教育現場を丹念に取材し斬新な切り口で考察する筆致に定評があり、執筆活動の傍ら、講演・メディア出演などにも幅広く活躍。中学・高校の英語の教員免許、小学校英語指導者資格をもち、私立小学校の英語の非常勤講師の経験もある。著書は60冊以上。

著者紹介

連載中学受験の2大カリスマが教える「中学受験の真実&新常識」

中学受験の親たちへ 子どもの「最高」を引き出すルール

中学受験の親たちへ 子どもの「最高」を引き出すルール

安浪 京子 おおた としまさ

大和書房

中学受験では、親が子どもをサポートしようと一生懸命になるほど、無意識に子どもと一体化し、中学受験の迷信に縛られて子どもを追い詰めてしまいがちだ。子どもの人生は合格発表の瞬間に終わるわけではない。大人が子どもの受…

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