「うす塩味=塩分控えめ」ではないという衝撃…“減塩と食事”について医師が解説 (※写真はイメージです/PIXTA)

「塩味控えめ」、「うす塩味」といった表示があるからといって、塩分が少ないとは限らないことをご存じでしょうか? 腎疾患などで塩分を制限されている方・塩分を控えたい方へ向け、腎臓内科医・南青山内科クリニック院長の鈴木孝子氏が「腎臓に優しい食べ方」を解説していきます。

 

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日本の食卓では身近…「無理のない減塩」のポイント

●旨味を上手に利用する

 

味覚には「甘味」「苦味」「酸味」「塩味」などさまざまなものがありますが、意外と意識されていない、基本の味覚があります。

 

それが「旨味」です。

 

日本の食卓では、昆布や鰹節、干し椎茸といった、いわゆる出汁の旨味が身近だと思います。それぞれ、何を出汁に使うかによって風味は変わり、使う料理の味も大きく左右されます。おいしい出汁が取れれば煮物も、汁物も、一味違う一品になるはずです。

 

しかし、私たちは普段の食事で出汁だけを飲む、という機会はめったにありません。たいていそこに塩やしょうゆ、味噌が入り、すまし汁だったり味噌汁だったりといった一品になるという認識です。

 

実際、出汁だけを飲んでも「確かにおいしいとは思うけれど、これだけを食事として摂るのでは物足らない」という人がほとんどでは、とも思います。

 

しかし、考えようによっては、そう思うこと自体が「濃い味に慣らされている」結果かもしれません。

 

出汁だけで味付けするのは無理があっても、例えばしょうゆを出汁で割る「出汁割しょうゆ」にするのはいかがでしょうか。これで塩分を低く抑えることは可能です。

 

昆布や鰹節などの自然の食材からとった出汁を、しょうゆに適量加えるだけなので簡単につくれます。市販の顆粒だしやだしパックのなかには、化学調味料として塩分が含まれていることも多いので、できるだけ自然の食材を使うか、商品パッケージを確認して塩分の含まれていないものを選ぶとよいでしょう。

 

最初のうちは、いつもより薄味で物足らないと思うかもしれませんが、旨味が味わいをカバーするので、それほど味気なさを感じずにすむと思いますし、続けるほどに、出汁の旨味がおいしく感じられるようになってきて、しょうゆの量が減ることも期待できます。そうすれば減塩効果も大きくなります。

 

舌を薄味に慣れさせることが、無理のない減塩のポイントですが、出汁割しょうゆはその有効な方法としておすすめです。

南青山内科クリニック 院長 医師

1992年3月、長崎大学医学部医学科卒業。
東京大学医学部附属病院、小平記念東京日立病院、社会保険中央総合病院で勤務。
2000年3月に東京大学大学院医学部医学系研究科内科学専攻博士課程修了。
高島平中央総合病院腎臓内科部長、森山リハビリテーション病院腎臓内科部長を経て、
2007年4月より駒込共立クリニック院長。
2011年6月に南青山内科クリニックを開業。

著者紹介

連載「生涯現役」をかなえる在宅透析

※本連載は、鈴木孝子氏の著書『「生涯現役」をかなえる在宅透析』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

「生涯現役」をかなえる在宅透析

「生涯現役」をかなえる在宅透析

鈴木 孝子

幻冬舎メディアコンサルティング

わが国で透析といえば一般的に、医療機関に通って行う「施設血液透析」のことを指します。 実際に9割の患者がこの方法で治療を受けています。しかしこの方法は、人間らしい生活が奪われるといっても過言ではなく、導入直後は…

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