「寝不足・コンビニ飯」が引き金に…想像を超えた恐ろしい病【医師が解説】 (※写真はイメージです/PIXTA)

過重労働の現代人のなかには、「食事に気をつかわない」「健康診断を受けても異常値に気づかない」という方が大勢います。取り返しのつかない状態になる前に…、腎臓内科医・南青山内科クリニック院長の鈴木孝子氏が、慢性腎臓病(CKD)にならないために気をつけたい「食事」について解説していきます。

 

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「食事はコンビニ」…働き過ぎの現代人と生活習慣病

透析患者の7割以上は糖尿病性腎症なので、糖尿病をもっている人がたいへん多いです。また、糖尿病の人は血管が動脈硬化を起こしているため、高血圧も合併している人がほとんどです。

 

よく知られているとおり、高血圧の主たる要因は塩分の摂り過ぎです。糖尿病についてはいうまでもなく糖質の摂り過ぎ、そしてカロリーオーバーが元凶です。

 

つまり、透析をしている・いないにかかわらず、CKD(慢性腎臓病)患者さんは最低限、「糖質の摂り過ぎ」と「塩分の摂り過ぎ」に気をつけなければいけないのです。

 

発症前にこれらに気をつけていれば、CKDになる人を減らすことができるのですが、現実はなかなかそううまくいきません。

 

というのも、現代人はそもそも過重労働で、自分の体のことは二の次という人がとても多いからです。

 

体のことを考えていないと、自ずと生活習慣は乱れてしまいます。寝不足で疲れ気味。食事も気を使わないのですぐ食べられて空腹が満たせるパンやおにぎり、うどんといった、炭水化物に偏りがちです。

 

私が今まで診てきた患者さんで、CKDがかなり進行した段階で初診に来られた方の大半は、朝から晩まで働いて、寝不足であり、食べ物はコンビニなどですぐ調達できるものですませるので糖質が多い、また健康診断を受ける余裕もなく、受けても結果を見ていないためにクレアチニン値が異常になっても気づかない、といったライフスタイルでした。

 

どんな生活習慣病にもいえることだと思いますが、仕事優先で自分の体のことをよく知らない、という人ほど、早期発見、早期治療から遠ざかってしまいます。

 

裏返せば、CKDにかかっていない健康な人なら年1回、健康診断を受けて自分の状態を知る時間をつくれば、防げる可能性が高いのです。費用面でも負担ゼロ、あるいはわずかな負担で、病気にならずにすむのなら、CKDにかかったあとの治療費を考えれば比較にならないほど、心身にも経済的にも楽なはずです。

南青山内科クリニック 院長 医師

1992年3月、長崎大学医学部医学科卒業。
東京大学医学部附属病院、小平記念東京日立病院、社会保険中央総合病院で勤務。
2000年3月に東京大学大学院医学部医学系研究科内科学専攻博士課程修了。
高島平中央総合病院腎臓内科部長、森山リハビリテーション病院腎臓内科部長を経て、
2007年4月より駒込共立クリニック院長。
2011年6月に南青山内科クリニックを開業。

著者紹介

連載「生涯現役」をかなえる在宅透析

※本連載は、鈴木孝子氏の著書『「生涯現役」をかなえる在宅透析』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

「生涯現役」をかなえる在宅透析

「生涯現役」をかなえる在宅透析

鈴木 孝子

幻冬舎メディアコンサルティング

わが国で透析といえば一般的に、医療機関に通って行う「施設血液透析」のことを指します。 実際に9割の患者がこの方法で治療を受けています。しかしこの方法は、人間らしい生活が奪われるといっても過言ではなく、導入直後は…

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