(※写真はイメージです/PIXTA)

国税庁『民間給与実態統計調査』(令和2年)より、「平均」からは見えてこない、日本人のリアルなお金事情について見ていきます。

「所得」を見ていくと…「悲しい現実」が明らかに

そこで厚生労働省『国民生活基礎調査』(2019年)より、広く平均所得について見てみると、1世帯あたり平均所得金額は、「全世帯」が552万3,000円。「高齢者世帯」が312万6,000円、「高齢者世帯以外の世帯」が659万3,000円、「児童のいる世帯」が745万9,000円となっています。

 

やはり気になるのは分布図。同調査によると、「200~300万円未満」が13.6%、「300~400万円未満」が12.8%、「100~200万円未満」が12.6%と、所得300万円未満の世帯が最も多くなっています。中央値は437万円。平均所得金額(552万3千円)以下の割合は61.1%と過半数を超えています。

 

所得倍増も一時は話題になったものの、「2倍ではない」とされた現在、報道は沈下傾向にあります。「中間層」の指し示す数字は何でしょうか。コロナ感染拡大が落ち着いた今、国民の「お金への視線」は、より一層鋭くなっています。

 

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