現代の日本では、「太ることを極端に嫌がる」人が少なくありません。「野菜を食べて、質素な食事をすることが健康につながる」といった考えが広がるなか、現役の医師である野末睦氏は「還暦を過ぎた人は、軽度肥満くらいが理想的な体形」だといいます。その理由をみていきましょう。

「悪い栄養状態」を改善していくためには

それには、そのようになってしまった原因を探りつつ対策を講じていきます。原因ごとに解決方法を考えてみたいと思います。

 

まずは、食欲を失ってしまったという方への対策です。認知症などで、食事を食事と認識できなくなった場合は仕方ない面もありますが、多くの場合は、体力を失い過ぎてしまったか、味覚が変わってしまった場合が多いと思われます。

 

疲れすぎて食欲がなくなってしまった経験は、皆さんもお持ちだと思いますが、闘病によって疲れ過ぎてしまったのです。

 

食事をすると皆さん必ず汗をかくと思いますが、食事をしてそれを消化していくためには運動しているのと同じくらいのエネルギー消費が起こるとの研究結果があるくらいです。

 

そのため、体力を失ってしまった人は、自分の体力をそれ以上消耗しないために、食欲を失ってしまうのです。このような場合は、点滴から水分と栄養を補給しながら、口にあったものを少しずつ食べ、体力の回復を待ちます。

 

抗がん剤による治療など味覚が変わってしまった場合は、難しいのですが、やはり味付けなどを工夫して、食べることができるものを探っていく必要があります。

 

私のこれまでの経験では、不思議とうなぎの蒲焼を食べることができるようです。あと、最終的には、栄養補給にはなりませんが、氷のかけらを口に含むことを好むようになるようです。

 

いずれにしろ、塩分制限とか、カロリー制限とか、一切考える必要がなく、いかに食べる量を増やすかに主眼を置きましょう。

 

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