不動産以外の現物資産「金」の保有をどう考えるか?

前回は、不動産を含めた所有資産のバランスの取り方について説明しました。今回は、「金」を所有するメリットについて見ていきます。

金が「インフレに強い」とされる理由

少額投資非課税制度(NISA)が2014年からスタートしました。これは100万円までの株式投資や投資信託にかかる値上がり益や配当金(分配金)が非課税となり、相続税対策のひとつとして有効です。

 

ただし、バランスよく資産を持つといっても、信頼できる相談役は必要です。大手の信託銀行や証券会社に頼むと、どうしてもその金融機関の商品に引きずられてしまうこともあるので、冷静に判断したいところです。

 

私が、この資産バランスの保ち方としておすすめできるもののひとつに「金」があります。金は換金性そのものといってよく、インフレに強く、世界情勢が不安なときに相場が上がるといった特性を持っています。

 

金額的には200万円未満であれば、販売業者が保管してくれます。また、販売会社による税務署への届出・報告義務も不要です。たとえば、子どもが三人いれば、190万円ずつの金を買っておいて保管してもらい、相続するという方法もあります。

金の所有は世界のスタンダード!?

金というと相場の乱高下が激しく、敬遠する向きもありますが、実は世界の資産家にとっては財産の持ち方のスタンダードなのです。日本人はとかく財産としてのモノは土地だけと考えがちですが、土地だけがモノではありません。金は財産のバランスを不動産に偏重させたくないと考える人にとっておすすめなのです。

 

では、現金は絶対額として、どの程度持っておくべきなのでしょうか。いくらあっても不安なものですが、相続人が相続税を支払える金額+αです。+αというのは2倍くらいというのが理想です。

 

たとえば相続税額が1000万円くらいになるとすれば、現金は最低2倍の2000万円くらいは持っておいたほうがよいでしょう。相続税額が3000万円なら、6000万円ぐらいは持っておいたほうがよいわけです。

東京アーバンコンサルティング株式会社 代表取締役社長

1967年、慶應義塾大学法学部法律学科卒業後、三菱信託銀行入社。本店不動産部配属となり、不動産仲介・鑑定・開発・各種コンサルティング業務に従事する。その後、米国ロサンゼルス支店融資課長、次長、本店国際不動産コンサルティング業務担当部長等を歴任し、1991年に米国三菱信託銀行(ニューヨーク)会長兼社長に就任。
95年、英国系国際不動産コンサルティング会社である日本ナイトフランク株式会社代表取締役社長に就任。97年に東京アーバンコンサルティング株式会社を設立、現在に至る。
不動産鑑定士。不動産カウンセラー(日本不動産鑑定協会)。不動産コンサルティング技能資格(国交省所管)。宅地建物取引主任者(国交省所管)。不動産専門調停委員(東京簡易裁判所)。

著者紹介

連載確実に利益を生み出す「不動産」運用法

本連載は、2014年3月20日刊行の書籍『塩漬けになった不動産を優良資産に変える方法』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

塩漬けになった不動産を 優良資産に変える方法

塩漬けになった不動産を 優良資産に変える方法

相馬 耕三

幻冬舎メディアコンサルティング

バブル崩壊以降、買ったはいいものの収益を生んでいない賃貸物件や、地価の暴落でほったらかしになっている土地を抱える不動産オーナーは多くいます。ソニー生命の不動産整備などを実現してきた経験豊富な不動産コンサルタント…

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