9月米雇用統計発表後に年初来高値更新…「米ドル/円」113円台到達なるか

10/12~10/18の「FX投資戦略ポイント」

9月米雇用統計発表後に年初来高値更新…「米ドル/円」113円台到達なるか
(※画像はイメージです/PIXTA)

一時111円割れとなったものの、先週の米ドル/円は112円台での引けとなり、年初来の高値を更新しました。本記事では、FX開始直後から第一線で活動している、マネックス証券・チーフFXコンサルタントの吉田恒氏が、先週の「米ドル/円」一段高の理由と、今後の展開について考察していきます。

 

そんな米ドル高・円安見通しにとっての「リスク・シナリオ」は、やはり米国株でしょう。先週の米国株は、いわゆる米国債デフォルト懸念が後退したことなどをきっかけに反発に転じましたが、NYダウで見ると、コロナ・ショック後、依然として株高がサポートされてきた120日MA割れ含みの状況が続いています(図表4参照)。

 

出所:リフィニティブ・データをもとにマネックス証券が作成
[図表4]NYダウと120日MA (2018年~) 出所:リフィニティブ・データをもとにマネックス証券が作成

 

そもそも、NYダウの120日MAからのかい離率で見ると、9月以降の株安は、それまでの保合いを下放れた動きのようにも見えます(図表5参照)。かりに、保合い下放れなら、教科書的には保合いの下限、3万5千米ドルを回復するまでは続落リスクに要注意です。米ドル高・円安シナリオに修正の必要が出てくる可能性があるなら、それは米国株安リスク次第だといえるでしょう。

 

出所:リフィニティブ・データをもとにマネックス証券が作成
[図表5]NYダウの120日MAからのかい離率 (2020年1月~) 出所:リフィニティブ・データをもとにマネックス証券が作成


 

 

 

吉田恒

マネックス証券

チーフ・FXコンサルタント兼マネックス・ユニバーシティFX学長

 

 

※本連載に記載された情報に関しては万全を期していますが、内容を保証するものではありません。また、本連載の内容は筆者の個人的な見解を示したものであり、筆者が所属する機関、組織、グループ等の意見を反映したものではありません。本連載の情報を利用した結果による損害、損失についても、筆者ならびに本連載制作関係者は一切の責任を負いません。投資の判断はご自身の責任でお願いいたします。

 

 

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