小動き続くも突如上放れ…年初来高値更新の「米ドル/円」今後の展開を予測する (※画像はイメージです/PIXTA)

週末に111円程度まで反落したものの、先週、米ドル/円は一時112円を上回り、年初来の高値を更新しました。本記事では、FX開始直後から第一線で活動している、マネックス証券・チーフFXコンサルタントの吉田恒氏が、先週の「米ドル/円」「米金利」一段高の理由について考察していきます。

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「10/5~10/11のFX投資戦略」のポイント

[ポイント]​

・米ドル/円も米金利も先週にかけて一段高となった。ともに、長く続いた小動きの反動の影響が大きかったのではないか。そうであれば、米ドル/円、米金利とも当面下落余地は限られ、一段高を模索する展開が続く可能性大。
・10月予想コア・レンジは110.5~112.5円、ワイド・レンジは110~113円。
・気になるのは米国株の動き。小動きを下放れ、下落しやすくなっている可能性があある。米国株が大きく下落する局面では、米ドル/円も下落しやすいため要注意。

年初来の高値更新…「米ドル/円」一段高の理由

先週の米ドル/円は一段高となり、年初来の高値を更新、一時112円を上回る場面もありました。長く小動きが続いた反動といった、テクニカルな影響が大きいと考えられます。

 

米ドル/円は2ヵ月以上も109~110.5円中心の狭いレンジで小動きが続いてきました。小動きが長く続けば続くほど、相場のエネルギーが蓄積され、小動きのレンジを抜けると溜まったエネルギーが発散されることで、一方向に大きく動きやすくなります。今回もそのメカニズムが機能した面が大きかったのではないでしょうか(図表1参照)。

 

出所:リフィニティブ・データをもとにマネックス証券が作成
[図表1]米ドル/円の推移 (2021年1月~) 出所:リフィニティブ・データをもとにマネックス証券が作成

 

米ドル/円のレンジ上放れを誘導したのは、米金利上昇に伴う日米金利差米ドル優位の拡大です。ただ、細かく見ると、112円までの米ドル高は、金利差からやや「先走り」だった可能性もあります(図表2参照)。週末にかけて、米ドル/円は111円程度まで反落しましたが、これは日米の株価急落などをきっかけとして、金利差から見て米ドルが「上がり過ぎ」となった分の修正が入ったということではないでしょうか。

 

出所:リフィニティブ・データをもとにマネックス証券が作成
[図表2]米ドル/円と日米金利差 (2021年1月~) 出所:リフィニティブ・データをもとにマネックス証券が作成

 

長く続いた小動きから上放れた相場は、しばらくは元のレンジ上限まで戻らないのが基本です。その意味では、米ドル/円は下がっても110.5円を大きく下回る可能性は低いでしょう。また、そんな米ドル/円と連動性の高い米金利についても、同じことがいえます。

 

今回米金利が一段高となったのは、9月22日のFOMC(米連邦公開市場委員会)をきっかけに、現行の超金融緩和政策の転換具体化の見通しが高まったことが要因です。これを受けて、金融政策を反映する米2年債利回りは、2ヵ月以上続いた0.2~0.25%中心のレンジを上放れた形となりました(図表3参照)。

 

出所:リフィニティブ・データをもとにマネックス証券が作成
[図表3]米2年債利回りの推移 (2021年1月~) 出所:リフィニティブ・データをもとにマネックス証券が作成

 

要するに、米金利もすでに見てきた米ドル/円の事情と似ており、長く続いた小動きのレンジを上放れたことから、一方向へ大きく動く、つまり上昇が加速したと考えられます。そうであれば、経験的には当面元のレンジ上限までも戻らない可能性が高いので、米2年債利回りは下がっても0.25%を大きく下回らない程度にとどまる、といった見通しが基本になりそうです。

 

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マネックス証券  チーフ・FXコンサルタント兼マネックス・ユニバーシティ FX学長

大手の投資情報ベンダーの編集長、社長などを歴任し、国際金融に関する情報発信の分野で活躍。 機関投資家に対するアナリストレポートを通じた情報発信はもとより、近年は一般投資家および金融機関行員向けに、金融リテラシーの向上を図るべく、「解りやすく役に立つ」事をコンセプトに精力的に講演、教育活動を行なっている。 2011年からマネースクエアが主催する投資教育プロジェクト「マネースクエア アカデミア」の学長を務めた。 書籍執筆、テレビ出演、講演等の実績も多数。

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著者紹介

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