(※画像はイメージです/PIXTA)

「中学受験は算数で決まる」という言葉を聞いたことはありませんか。入試は合計点で決まります。算数1科目で合否が決まるわけではありません。では、なぜ中学受験は算数で決まるといわれているのでしょうか。※本連載は安浪京子氏、おおたとしまさ氏の著書『中学受験の親たちへ 子どもの「最高」を引き出すルール』(大和書房)から一部を抜粋し、再編集したものです。

中堅校狙いならば典型題を詰め込む

丸暗記型か否かを見抜く方法は、「子どもに解き方を説明させること」です。スラスラとよどみなく説明できたら塾の先生になれます……というより、それは塾の先生の説明を丸暗記している証拠。たどたどしく(考えながら話すとスラスラ話せません)自分の言葉で、親にでもわかる説明ができていれば大丈夫です。

 

ただし、志望校が最難関校や難関校でなく、「とにかく算数が苦手」というお子さんは、直前期はひたすら典型題を詰め込む、つまり暗記することが得点につながります。中堅校では基本的にパターン問題が解ければ算数はほぼ7割、点数がとれます。理科や社会の知識問題を詰め込むのと同じです。

 

だからといって「じゃ、直前期に暗記すればいいのね」というのもまたちがいます。一生懸命考え、取り組んできた月日があってこそ、最後に暗記が叶うのです。そこははきちがえないでくださいね。

 

Pointまとめ
● 受験算数は特殊なため、もっとも時間を費やす必要があるのは事実。
● 算数に計算力は必須。公文は近道だが、取り組み方を間違えないこと。
●「受験は暗記」の意味をはきちがえない。

 

安浪京子
株式会社アートオブエデュケーション代表取締役
算数教育家
中学受験専門カウンセラー

 

 

中学受験の親たちへ 子どもの「最高」を引き出すルール

中学受験の親たちへ 子どもの「最高」を引き出すルール

安浪 京子 おおた としまさ

大和書房

中学受験では、親が子どもをサポートしようと一生懸命になるほど、無意識に子どもと一体化し、中学受験の迷信に縛られて子どもを追い詰めてしまいがちだ。子どもの人生は合格発表の瞬間に終わるわけではない。大人が子どもの受…

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