日本の周りにあるプレート…なんと4枚も!
日本列島周辺には、なんと4枚ものプレートがあります。
このうち、太平洋プレートとフィリピン海プレートが海洋プレートで、太平洋プレートの消滅する場所が日本海溝。フィリピン海プレートの消滅する場所が南海トラフです。
日本に火山が多いのは、二つの海洋プレートの影響
沈み込んでいくプレートはマグマをつくるので、日本には多くの火山があります。次の世界地図を見てください。
火山のある場所に色をつけました。海をぐるっと取り囲むように、火山が並んでいるのがわかりますか?海洋プレートの沈み込みで火山ができるところです。
右上の図は日本付近の拡大図、まさに太平洋プレートとフィリピン海プレートの沈んだ先に、二つの火山帯があるのがわかりますね。
火山のできる場所…海洋プレートが沈み込む場所以外も
火山のできる場所は、海洋プレートが沈み込んでいくところ以外にもあります。
まずは、海底の誕生する海嶺付近。海嶺は海底火山の集まった火山連邦でしたね。プレートが両側に広がるスタート地点の海嶺では、そのすき間を埋めるように絶えずマグマが噴出しています。
地学のミニCOLUMN
海嶺の地下では、マントル内部の対流によって、高温の岩石が上昇(じょうしょう)しています。地下深くの高温の岩石は、上昇することによってかかる圧力が低下し、一部が溶(と)とけてマグマになるのです。海底に噴(ふ)き出したマグマは、表面が急激に冷やされて固まりますが、すぐに割れ目が生じて、次々にマグマが流れ出るというしくみです。
他には、地中深くのマントルが湧(わ)き出して、勢い余って火山をつくってしまう「ホットスポット」。
ホットスポットはプレートより下にあるからほとんど動かず、その上をプレートが通過するたびに次々と新しい火山をつくります。こうしてできたのがハワイ諸島です。
数千万年前にハワイと同じホットスポットからできた天皇海山列(てんのうかいざんれつ)は、プレートに乗って、なんと千島列島付近まで移動しています。
立木 秀知
中学受験専門塾ジーニアス
2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】