前回は、患者さんから好かれる歯科医になるために、笑顔と会話力が必要不可欠である理由を取り上げました。今回は、歯科医院の集客を上げるために「ホームページ」が必要な理由を見ていきます。

患者は口コミと病院の雰囲気で通院先を決めている

インターネットで地域の歯科医院を検索し、ホームページで雰囲気をチェックしたり、口コミ情報を確認したりすることは、今や当たり前に行われています。そのため、ホームページを作成していないと、患者さんに「この歯科医院は情報があまりないから、別のところにしよう」と素通りされる確率も高くなります。

 

最近は、新規開業に合わせて業者に依頼し、ホームページを作成する場合が多いですが、昔ながらの歯科医院では、ホームページを作らないままというところも多少見かけます。

 

そのような場合、ごく簡単なものでも構わないので、なるべくホームページは作成するようにとアドバイスをしていますが、やはり動かない歯科医の先生は腰が重く、なかなか導入しないで集患の機会を逸していることが多くなっています。

最も重要なのは「ホームページがある」ということ

何も、むやみやたらと凝る必要はないので、大金をつぎ込んで立派なホームページを作ることはありません。維持費用に毎月数万円単位のお金を払っているようなケースも見かけますが、その費用ももっと安くすることが可能です。出費に見合うほど、ホームページからの集客が継続しているならいいのですが、費用対効果を検証し、そこまででもないのであれば、高い費用をかけ続けることは見直したほうがいいでしょう。

 

立派なものを作ろうと作業が遅れるよりも、まず作ることを優先しましょう。簡単なホームページで十分なので、特別なこだわりがない限り、「ネット上から予約ができるようにする」など、欲張る必要はありません。見切り発車で凝ったホームページにしてしまうとコストがかさみ、余計な手間が増えることも多いので要注意です。

 

たとえば、あるホームページ業者は、「歯科パック」というコースを設けており、トータルで5万円強という低価額で、質のよいホームページを作成してくれます。たとえば14ページ分の文書作成代行、カメラマンの派遣、トップページ動画の作成、スマホサイトも作成してくれます。月の維持費用も低額なので、初めてホームページを作る先生にはおすすめです。

本連載は、2014年3月20日刊行の書籍『一生稼げる歯科医院開業読本』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

一生稼げる歯科医院開業読本

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松本 泰世

幻冬舎メディアコンサルティング

歯科医師とほかの診療科の医師との大きな違いは、近い将来いずれは独立開業を迫られることになるという点です。開業準備は早ければ早い方が有利になります。しかし、具体的に何から手を付ければよいのかが分からずに開業準備を…

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