「渋沢さんの言葉は強く心に響きます」とビビる大木氏。

お笑いの世界にも、お笑いのアシストがあるといいます。しかし、このアシストは芸人にとっての手柄である「笑い」を、他の芸人に譲ることを意味します。渋沢栄一、吉田松陰から学んだものは何か、歴史好きとして知られるお笑い芸人のビビる大木さんが解説します。※本連載は、ビビる大木氏の著書『ビビる大木、渋沢栄一を語る』(プレジデント社)より一部を抜粋・再編集したものです。

「偽善でいいから募金しろ」は正しいか

形だけの「礼」は、礼をしないより悪い=礼儀を尽くせ
人に対して敬礼を欠いてはならない。されどただ形式だけの敬礼は、往々相手の感情を害し、かえって礼せざるに劣るものである。
【『渋沢栄一訓言集』処事と接物】
礼儀ほど美しいものはない。
【『渋沢栄一訓言集』一言集】

 

■お礼はかたちだけあっても、したほうがいい

 

渋沢さんは心がこもっていないのだったら、お礼をしても意味がないとおっしゃっています。明治の時代は江戸時代の儀礼を引きずっていますから、そうなると思います。

 

しかし、現代は形だけでもこれが本当のお礼であるならば、僕はしないよりもしたほうがいいと思います。渋沢さんが言われるように、万が一、心をこめたい相手ではなかったとしても、お礼はあったほうがいいなと僕は思うんです。

 

ここは渋沢さんのおっしゃっていることに、あえて反論させていただきます。「お礼、面倒くさいな」と思いながらもお返しを贈ったら、向こうにとってはとてつもなく嬉しい可能性もあります。そして、「わあ!わざわざ?」になるかもしれないのです。

 

そこから変わるお付き合いもあると思います。だからあの「偽善でいいから募金しろ」と同じですよね、そう思います。

 

 

ビビる大木

 

 

ビビる大木、渋沢栄一を語る

ビビる大木、渋沢栄一を語る

ビビる 大木

プレジデント社

歴史好き芸人・ビビる大木が、 同郷の偉人・渋沢栄一の遺した言葉を紐解く! 「はじめまして、こんばんみ! 大物先輩芸人と大勢の後輩芸人の狭間で揺れる40代『お笑い中間管理職』の僕。芸人としてこれからどうやって生き…

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